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スープの冷めぬ距離に誰がいるか
今日も今日とて自宅待機。
妻の実家から食糧を届けてもらう。
こうして夫婦の実家の近い利点を享受するわけだが、思えば私が幼少の頃は真逆の環境だった。
仕事の都合か、両親の実家どちらとも遠いところに拠点をおいており、未就園児だった私は近所のアベさんのところに預けられていた。
親の通勤時に送られたあと、一日を過ごし、夕飯まで食べさせてもらい親の迎えを待つ。
日によっては入浴まですませてもらっていたようだ。
その後、幼稚園に入るタイミングで今の拠点に移った。
あまりに幼い時期のことなので、経緯やアベさんの人となりなどは朧げである。
一つ確かなのは、当時のコミュニティ内にはそうした機能があったということ。
こうした機能は今や保育や教育サービスにほとんどが取って代わられたようだ。
ノスタルジー信仰というわけでもないが、ここにも「かつてあったもの」のヒントがあるのかもしれない。