コントラスト

この違和感
この疎外感はなんだろう
誰にも疎外されてない
なのにここは場違いだと感じ
相変わらず一人だけで立っている
気づいている誰かの存在
そのコントラストは真逆
わたしだけが陰で陽
だれかたちは陽で陰
この苦々しさ
いつも感じるただ一人の生
孤独ではない
ただただ個別の仕切り
万華鏡の中の個別の部屋
赤方偏移の個別な星空
降ってくる
アのように

いつもこころは太陽圏外
オールトの雲との戯れ
重力の力を信じているのに
誰も近くにはこない
疎外感ではなく孤独
誰にも疎外されていない
だけどここはオールトの雲
他の重力を感じられないから
やってきて

求め続けるばかりではどうにもならないらしい
こころを開いて近づいてゆく
とか
できないね
だってここはオールトの雲
感じてはいるが近づくことはできず
開いたら闇が入ってくる
ゆらゆら漂うだけ
世界のコントラストは真逆だ
わたしの陰で陽
だれかの陽と陰
一緒にいても
冷たい空