地上の天国

たまの休みには天国に行こう
集まっていたのは多分
どこかの神
推測しなくとも感じる
いわゆるゴッズ
願えば開いた傷も癒やされ
私の毎日が平凡でも
ギザギザが降り注ぎ刺さっても
もう安らぎの楽園
あたえられた穏やかのチケット
気持ちが引き上げられる速度は早く痛く
心地よいストレス
状況を俯瞰していたとすれば
そこにいるのは最高の友
変わらない家族
世界の天上
酒を酌み交わし踊り
バッカスがいてもおだやかに
失敗を踏襲しないよう楽しく
下戸だとしても障害があったとしても
楽しめればいい
なにも止めるものはないから
この世界
どこにてもある
稀有ではない天国

弱いときに思い知る
その力
満ち足りた光
足りてないからちょうどいい
勇気が湧いてくるんだ
気持ちの増殖
大切なもの
どう対処していいのか分からないときもある
でもそれは
ただそれを
ゆだねているだけ
包んでくれる世界
それが天国
この場所だ

バッカスの不埒な狂乱は
心の中にとどめていて
いつも持っていればいい
その人間を愛している
そのつぶやきを信じている
それを神が祝福すれば
そこにいるだけでいい
ここにいるだけで

身近にある天国は
顔と顔との繰り返し
喧騒と回遊とやすらぎは
もっと踏み外せと要求する
そのときひんやり手をにぎられれば
気づいたよ
いつのまにかあたたかな体温
どこかにいるのは分かってる
どこかにあるのも分かってる
忘れていても感じ続けているのさ
いつも