抱きしめたい

なんだかふんわり浮かんだ
この瞬間
こころを揺さぶるその言葉
振り向いたときのおとぎ話
そこにあった出来事
きみから話を聞いたらねとても抱きしめたい
無理と分かっている陽炎
近くに見えるけどとても遠くの存在で
甲殻類
それでもきみはそこにいて
太陽を発揮していて
放射を感じる
それを止めないで

肉弾戦には負けるから
そのサルベージを誰かに頼むことになる
激しさは苦しさとは違うから
どうして
ぼんやりズレたレンズ
瞬いて
きみを見ていたいのに見つからない
落ち着くとふと気づくような
もっと小さい横歩き
砂浜を走ると出くわした
最高のなにか
真夏だから汗だくで

空を見ると誰にも分かってもらえない衛星
控えめに光っていて速い
その速度を置き換えている
きみの姿はドップラー効果
ふんわりと
笑っちゃう
青方偏移や赤方偏移
縮んできたりのびてこなかったり
真かどうか分からない

夜にぬけるとふたつのほほえみ
十五パズルの迷路の中
大きな花火がはじけると
あわく消え去る空の的
その前に
やっぱりね
抱きしめたい