クリスマス前には
クリスマスが近づいてきた。別にその日に何かがあるわけでもない。しかし単なる文化としてこの生活に入り込んでいる。子供の頃から繰り返し繰り返し。クリスマスケーキやプレゼントもいいけど年齢を重ねるにつれて音楽もクリスマスでのいいものになっていった。伝統のある音楽、商店街やスーパーマーケットで流れる曲、ラジオやテレビで流れている曲。好きなアーティストが出している曲やそのものずばりのクリスマスアルバム。そんな生活を送ってきた。となるともう欠かせないものでしょう。なのでクリスマスソングばかりではないけど、クリスマスに聞くような音楽を編集してみる。
SLIDE - FLIPPER'S GUITAR
フリッパーズ･ギターでもかなり好きな曲、多分シングル盤でしか出てなかったような。曲が落ち着いた感じでクリスマスにぴったりだし、なんと言っても重唱の部分がとても耳に残る。いや心に残って離れないかな。こういう感じの曲をウイスパーボイスで歌うのも彼ららしい気がした。この平穏をクリスマスに祈りたい。クリスマスキャロルを始めとしてクリスマスソング全般に言えることだろうけどそう思うんだ。
TRON岬 - パール兄弟
この曲はクリスマスソングではない。いや、パール兄弟としてクリスマスアルバム+αのCD、パール&スノウは存在する。ママがサンタにキスをしたというようなクリスマスソングもいいけど、中でもTON･TON･TONはサエキ師匠の歌詞と曲はクリスマスの寒さの中でほっとするような曲。でも今回はクリスマスソングではないTRON岬。パール兄弟の曲はどれもそうだけど、曲がカッコいい、歌詞が素晴らしい、演奏が滲みる。この曲もギター、ドラム、ベース、オルガン、ボーカル、そしてコーラスどれもが素晴らしい。クリスマスソングではないけど、この、しんしんと深まる冬を感じる物悲しさ、無機質の冷たい中に立ち尽くしているような、それでいて暖かい誘いもあちこちにはあって。パール&スノウのサンタがTokyoにやってくるもいいけど、私のような人間には、そんな曲をクリスマスには聞きたい。
God Rest Ye Merry, Gentlemen - Bing Crosby
讃美歌っぽくもある古くからあるクリスマスキャロル。我が家のクリスマスは父親の趣味からビング･クロスビーのクリスマスアルバムが定番で、毎年同じレコードを繰り返し聞いたものだ。ビングさんのクリスマスアルバムには色々な曲がありどれも好きな曲ばかりだが、この曲が好きなのはクリスマスキャロルという厳かさ、やはりクリスマスという祈りの雰囲気に合うという思いも大きい。子供の頃は少し怖い曲だったが年齢を重ねるにつれて好きだという思いが強くなった。海外ドラマをよく見るのだけど、曲自体はイギリスのテレビドラマとかでクリスマスにはよくかかっている。シャーロックホームズとかすぐに思い出すね。
ジングル･ベル - フランク永井
これも同上で古くからあるクリスマスソング。とてもアメリカンポピュラーという曲で、クリスマスキャロルとはまた違った軽快で華やかな曲調。そしてこれはフランク永井さんの深い歌。彼のふっくらしてソフトな歌声は他の曲もいいけど、他の曲はさらに素晴らしい低音にまかせることにして、こういう曲もいい。リンク先に書いてあるが、スリー･グレイセスのコーラス、歌があってそれもまた弾むようないい感じだ。そしてそこコーラスを聞いていれば真打登場が待ち遠しく、登場するとこれだねって思ってしまう安定感が素晴らしい。
CHRISTMAS ILLUSION - PINK
大好きなバンドPINK。そのクリスマスソングといっていいのかな?って感じの曲。才能あふれるメンバーの人達、そりゃ凄いことができるよね。福岡ユタカさんのキレのあるボーカルも素晴らしい。歌詞も好きなんだ。
シュールな夢や幾何学の愛つれて
地上の憂鬱 けちらして行くんだ
とかね。全体的にエネルギーに満ちている。そんなクリスマスソングもいいし愛してしまう。
Hally Xmas Songs Plastic Sputnik Arcade Punk Mix - hally
私の中ではChiptuneの超巨人としか言いようがないVORCのhallyさん。これは随分前に以下にもリンクを貼るが、8bitpeoplesというChiptuneサイトを見ていて偶然発見したクリスマスアルバムの曲。VORCのhallyさんは有名だし、他の有名なChiptuneアーティストの人とのカバー曲のコンピレーションだった。hallyさんはX68000のOPM+ADPCMという贅沢な構成ではあるが、以前選曲家でも取り上げたアタリ社のMarble Madnessをリスペクトした曲の出だしから始まるので出だしからシビレまくり。曲はメドレー構成でX68000実機の頃のクリスマスに鳴らしたかったと強く思ってしまう。そこで燃えたかった。この曲はこのクリスマスの選曲中ではアンコールという位置づけ。クリスマスアンコールメドレーかな。
The 8bitpeoples: The 8bits of Christmas