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ぼくは王様

先日、3歳になったぼん(息子)が3歳児検診にいってきた。
その時の出来事を日記として残しておきたいと思います。

3歳児検診では、保健師さんが健康状態の健診や子育ての悩み相談にのってくれます。

ちなみに、保健師と看護師はどう違うの?と疑問に思ったので調べてみると、

看護師は病気やケガの治療を目的にするのに対し、
保健師は病気やケガを未然にふせぐ、
予防医療が目的のようです。

視力検査、尿検査、身長、体重、歯の健診、悩み相談と子育てをサポートしてくれるありがたいサービスですね。

ムスッとするぼん

尿検査のためのおしっこをとり、次は耳が聞こえているかの簡単なテスト。

保健師さんに「○○くーん」と呼ばれても無視。

何度も何度も呼ばれても無視。

挙句には目を合わさないように、
プィっと横を向いてしまった。

「あ〜聞こえてるね」と保健師さん言われ、
続いては目のテスト。

「○○くん、この紙の中にライオンはいるかなぁ?」

保健師さんが問いかけるが、ぼんは横を向いたまま。

「マジか、こやつは・・・」


恥ずかしいとか、緊張しているとかではない。

おそらく、お出かけてきると思って連れてこられた場所で、あれやコレやと質問されるのが気に食わないのだろう。

じぶんの意志でそっぽ向いているのが丸わかりだ。

何度も質問され続け、答えないと終わらないことを察したのだろう。 

ぼんが口をひらいた。

そっぽ向いたまま、細めた目を紙の方へ送り一言。

「ソレッ」


「答えたゾ。もう終わりだよな?」


そう思っているのがひしひしと伝わってくる。

態度悪すぎだろ・・・。

親は苦笑いしかできない。


やっぱり心配

最後は保健師さんに子育ての相談だ。

実は少し心配していることがあった。

それは、精神面での発達に障害はないか?ということ。

おそらく、子育て中のママ・パパならわが子の異常な反応をみて、心配になったことは一度はあるのではないだろうか。

わが子の場合、大好きな叔母と公園で遊んでもらっていた時のこと。 

長いローラー滑り台を一緒に滑り降り、目をまんまるにしながら奇声をあげていた。

「もう一回!」と滑るのを何回か繰り返していた様子をみて、
保育士の叔母から、

「もしかしたら、、、、。」
 一度診てもらた方がいいかもと。

そう言われた時から、その心配が頭を離れない。

そんな心配事を保健師さんに話してみた。

すると保健師さんからは、
「保育園ではお利口さんなんでしょ?」

「それくらいは気にしなくても大丈夫ですよ」
とやさしい回答。

ホッっとした。

大丈夫に根拠があるわけではないけれど、精神的に少し救われた気がする。

数多く、3歳児を診てきた保健師さんの言うことだから。

説得力のある言葉だった。


泣いたふり

わが子は、保育園ではとてもお利口さん。

泣き虫で、歳が下の子に使っていたオモチャを取られて泣いている。

すぐに、「取られたー」と泣ついてくるくらい弱虫くんだ。

そんな弱虫くんに可愛気を感じる。

取られたオモチャを大人が取り返してきてくれると、泣いていたはずのぼんの態度に変化が。

「他人のを取ったらダメなんだよね〜。
   べろべろベー」

オモチャを取ったお友だちに放った言葉。 

「おいおい。こいつ大人を利用しているな」

大人に取りに行かせるために、泣いたふりをしている。

悪知恵がはたらくというか何というか。
もう呆れてしまう。

都合が悪くなると

保健師さんに相談し、こころのモヤモヤがはれたので別の子育相談をしていると、
 
ムスッとしていたぼんが、よいしょっとイスから降りた。
 
「帰るよ!」

手を引っ張って出口に向おうとすぼん。

その姿をみて保健師さんから、

「今の見ましたか?
これだから大丈夫なんですよ。
じぶんに都合が悪い話をされているのが分かっているから、帰ろうとするんです」
 
「物事や状況をしっかり理解している証拠ですから、心配なさらなくて大丈夫ですよ」
 
「○○くんは、王様気質なんですよ」

王様気質・・・じぶんの思い通りにしたい。
 
つまり、、、ワガママ。

ひたすら苦笑い・・・。

自我がめざめて主張がつよくなったのは、
しっかりと成長の段階を踏んでいる証なのだろうと思う。

一年後、王様気質に拍車がかかっていたらどうしょう・・・

そんな不安と期待をいだきながら成長を見守っていきたいと思う。

ヤンチャではないけれど、やたらと口が達者な3歳児。
そんな王様にパパママはヒヤヒヤさせられることだろう。





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