妻に意識変化が起きている?と感じた話。
ある日、読書に全く興味がなかった妻が、
「本を読んでみようかな」
とつぶやいた。
それを聞いた私が、
なんとも言えない嬉しい気持ちになった話。
読書が苦手だった。
妻は全くといっていいほど本を読まない。
これは決してデスっている訳ではない。
1年前のわたしも妻と同様、本は全く読んでいなかった。
本を買ったらそれで満足し、
本を一度も開かずにそのまま放置、ということが当たり前だった。
仮に読もうと思って本を開いても、
10分ほど読むと眠くなってくる。
「あぁ、眠い』
「今日は疲れているから、明日読もう」
そんな繰り返しだったので、
妻が本が苦手と言う気持ちに共感できる。
私に起こった変化。
本が苦手だった私だが、ふとしたきっかけで本を読むようになった。
2021年2月後半の粉雪が舞う平日の昼間だった。
この日は、妻と私は仕事が休み。
特にこの日の予定はなく、まったくヤル気が湧かず、
部屋の中でグダグダしていた。
言い表しようのないモヤモヤを取り払えなかった私は、
「図書館でも行ってみるか!」
と思い立ち、冷たい風が突きささる中、
自転車で図書館に向かった。
私の記憶では、
図書館に行ったことは両手の指の数で数えられる程しかない。
それほどまでに本を読むこととは無縁だった。
図書館に入った経験が少ない私は、
借り方やマナーについて不安を抱き、
ドキドキしながら目に留まる本がないか探し回った。
そして、経済・経営のカテゴリーの棚にさしかかったとき、
一冊のマーケティングの本が目に止まった。
立ったままその本を読んでみると、
スッと何かが自分に吸収されていく感覚を味わった。
まるで、「乾いたスポンジに水滴が落ちた時のように」
妻に起こった小さな変化。
スッと知識が浸透してくるような感覚を体験した私は、
少しずつではあるが、本を読むことが増えていった。
初めは紙の本だけだったが、次第に読書の方法も変化していった。
・紙の本
・電子書籍
・amazon オーディブル
今ではこれらを活用しながら、
空き時間・通勤時間・5分の細切れ時間を有効活用し、本を読むようにしている。
読み進めたい紙の本の何冊かは、
リビングの棚に重ねて置いておき、
読むたいと思った時にサッと手に取れるようにしている。
「また本買ったの・・・?」
「私は本は苦手だし、何がいいのか分からない」と
少し呆れ気味に言い放つ妻。
そんな妻にも小さな変化があった。
ある日、「私も本を読んでみようかな」とつぶやいた。
ビジネス書や小説ではなく、
好きな俳優さんのことを取りまとめた本のようだった。
つぶやいた妻に、「いいね。読んでみたら」と返すと、
「うん。勉強の本ではないけどね」と返ってきた。
正直、ジャンルは特に問題ではなかった。
文字列に対し、
すぐに拒否反応を起こしていた妻の
意識のスイッチが切り替わった瞬間だった。
1年前、本が苦手だった私が経験した経験。
乾いたスポンジに水滴が落ちる感覚。
もしかすると、
妻はその感覚に近いものを体験しているのかもしれない。
そんなことを想像すると、
なんとも言えない嬉しい気持ちが込み上げてくる。
込み上げてきた感情をここに日記として記しておきます。