![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152484286/rectangle_large_type_2_30d6b9ff7330d983f52c0f4a6dd26146.png?width=1200)
お土産に最適!大平食品の長崎名産「めし泥棒」とおすすめアレンジ方法
こんにちは!「アマチュア漬け物研究家・漬けもナー」です。
先日、「漬け物研究してるならどうぞ」と、お土産で少し変わった漬け物をいただいた。
その名も「めし泥棒」という長崎名物だそうだ。
![f:id:othllc2019:20191108132706j:plain](https://assets.st-note.com/img/1724306678-PCrjYEbYMc.jpeg?width=1200)
この「めし泥棒」というネーミングからは、
「ご飯が何者かに盗まれたかのように消えていく」
「隣の人のご飯を盗んででも食べたくなる」
という強気なメッセージが受け取れる。
僕はアマチュアとはいっても「漬け物研究家」を名乗る身。
ご飯との相性を検証しないまま、ただお土産を受け取るわけにはいかない。
長崎名産「めし泥棒」とは
ということで、まずは食べる前に長崎名産「めし泥棒」について調べてみた。
このネーミング、どこかで聞いたことがあるなぁと思っていたら、どうやら他県にも似たような商品名が存在しているようだ。
たとえば、赤かぶを塩や醤油などで漬け込んだ飛騨の「めしどろぼ漬」、信州上田の「肉い親父の美味だれめし泥棒」など、「泥棒」の称号を持つ漬け物は数知れず。
たが、めし泥棒というキーワードで、恐らくもっともポピュラーなのが今回のものだろう。
今回いただいたのは、長崎県南島原市にある「太平食品株式会社」さんの「めし泥棒」。
いわゆる「なめ味噌」というジャンルに属している発酵食品だ。
なめ味噌とは
なめ味噌とは、味噌汁などに使う調味料としての味噌ではなく、直接食用とする味噌を指す。
つまり、「食べるラー油」ならぬ「食べる味噌」というわけだ。
たとえば「ゆず味噌」や「ピーナッツ味噌」などがこのなめ味噌に該当する。
めし泥棒の原材料は以下の通りだ。
![f:id:othllc2019:20191108131406j:plain](https://assets.st-note.com/img/1724306679-veE8IBIsYV.jpeg?width=1200)
はだか麦と大豆に、昆布やショウガなどを加えて熟成させて作るとのことである。
ビン入りで¥200程度という驚きの安さ
さて、この大平食品のめし泥棒、食べる前に特筆すべきなのはそのお値段だ。
オンラインショップで調べてみたところ、なんと一ビン220g入りで¥238(税込)(2024年更新時現在)となっていた。
(いただいたお土産の値段を調べるというマナー違反を犯しているが、その点は調査のためなのでご容赦ください笑)
しかも、パックではなくツボに入っている点が、お土産としての価値を高めている。
長崎の方からすれば、当たり前のように食卓に上がる一品とのことだが、
なるほど。この価格ならうなずける。
大平食品株式会社の歴史とモットー
「食べるまでに回りくどい調査をする」
これはこのブログの基本スタンスだ。
太平食品のホームページへ飛んでみたところ、同社は本社も支店も営業所も長崎に置いていることがわかった。
地元に根付いた地域密着型の企業らしい。
そして、この大平食品、創業はなんと大正10年(1921)だそうだ。
会社概要によると、モットーは「更なる美味しさ道づれに」とのこと。
長きにわたり、漬け物と発酵食品一筋で更なる美味しさを追求してきたという。
創業の歴史にあぐらをかかず、「更なる」美味しさを求める姿勢には、強く心を打たれるものがある。
なお、太平食品では「茄子の宝漬」、「ごはん高菜」寒干大根を天日干しした「雲仙おろし」、そして今回の「めし泥棒」が4大看板メニューのようだ。
このうち「めし泥棒」や「雲仙おろし」は商標登録もされているなど、オリジナルの製品が多いのも魅力といえる。
ご飯との相性は?めし泥棒の香りと味わい
さて、白ご飯を用意して、いよいよ実食へと移ろう。
なお、今回は僕のほかに
長崎には一切ゆかりのない「東京育ちの甘党男子」と「東北出身の酒好き女子」にも味見を手伝ってもらった。
甘い醤油のような香り
熱々のご飯を用意して、ついにビンのフタを空けてみると、
中からは九州地方独特の甘い醤油の香り。
そして、すぐに
「これは単なる味噌ではない」
と感じさせる発酵した香り。
その独特の香りによって、3人の間ではさまざまな意見が出た。
辛党の僕と酒好き女子が期待に胸を膨らませる一方、
甘党男子は
「オレちょっと苦手かも……」
と及び腰。
なめ味噌系は確かに賛否両論があるものだ。
なるほど、東京生まれ東京育ちの彼には、未知なる存在として映るのだろう。
プチプチ食感と甘さがご飯と見事に調和
ひとまず、それぞれのご飯茶碗にめし泥棒をのっけて食べてみた。
豆や麦の甘みとちょっとした塩味、それから昆布のうまみ。
これらが絶妙なバランスを保ってご飯に絡んでいく。
そして、はだか麦のプチプチとした食感が、飽きのこない味わいを作り出している。
塩辛いものが好きな東北出身の女子にも、この味は未知との遭遇だったそうだが、気に入っているようだ。
「これはご飯より日本酒だわー」
とご飯もそこそこに、めし泥棒ならぬ「酒泥棒」に転身していた。
甘党男子はこんな工夫をしていた!苦手な人の食べ方
一方、少し弱気な反応を示していた甘党男子の彼は、自分なりの食べ方を発見していた様子。
+チューブのおろししょうが
初めはチューブのおろししょうがを加えて、独特の発酵臭を抑えようとしていた。
原材料にもしょうがは入っているのだが、彼の場合はさらに増し増しで食べるのが口に合っていた様子。
+マヨネーズ
また、ネットか何かで調べたのか、マヨネーズも加えて食べていた。
彼によれば、この食べ方がもっとも美味しいとのことだった。
どうやら臭いが気にならないうえに、マヨネーズの酸味が豆の甘みにとてもマッチするらしい。
お土産にもらって「少し苦手だなぁ」と感じた人は、試してみると良いかもしれない。
on木綿豆腐
ちなみに、僕はそのまま木綿豆腐にのっけて食べるのがもっとも好みに合った。
めし泥棒自体にきちんと食感があるため、絹ごし豆腐との相性が良く、少し醤油を垂らすのがコツだ。
超主観的5段階評価
今回の個人的な評価は以下の通りだ。
![f:id:othllc2019:20191108130055j:plain](https://assets.st-note.com/img/1724306681-eF74CpWp31.jpeg?width=1200)
発酵食品としてはかなり甘みが強いほう。
好みについては賛否が分かれそうだが、好きな人はとことんハマるだろうというのが率直な感想だ。
そして、お土産としての量と値段のバランスも素晴らしい。
お土産激戦区の長崎県にあって、確かな存在感を放つ一品といえるだろう。