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野鳥

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野鳥についての雑記
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#スズメ

気分を上げたければ、スズメを見よ

庭にスズメがやって来る。植木鉢の受け皿に水を溜めて作った「小鳥用のお風呂」に、水浴びをしにやって来るのだ。その様子を、リビングの窓から覗き見るのが好きだ。 お風呂に入る前に「チュン!」と“水浴び宣言”をするスズメもいれば、お風呂の周りをウロウロして、なかなか水に入ろうとしないスズメもいる。おそらく、水浴びに初挑戦する幼鳥なのだろう。 羽が濡れると飛びにくくなるからコワイ。でも、入りたい――。そんな堂々巡りの末、そのスズメは、意を決してお風呂に飛び込んだ。 チャポン。 音まで

冬のスズメはふっくら膨れ上がってパンを待つ

ひと雨ごとに寒くなる。 この日は北風が強く、ガラス越しに見る鎮守の森の木々も大きく揺れていた。 この強い風を、スズメたちはどうしのいでいるのだろうと思いながら、暖房の効いたパン屋のイートインスペースで、朝昼兼用の食事を採った。 ガラス越しに見えるテラス席では男性が一人、こちらに背を向けて電話をしている。 と、その向こうの生垣の根元に、スズメが2羽、ふっくらふくれあがって並んでいるのが見えた。 電話の男性が、パン屑をこぼしやしないかと期待しているのだ。 男性の電話は続き、パ

スズメのほっぺ

ニュウナイスズメを初めて見ました。ほっぺは白く、あっさりした顔立ちです。 一般的なスズメとの違いは、ほっぺです。普通のスズメのほっぺは黒いのです。そう、はっきり認識したのは、近所のパン屋で見た似顔絵です。 わたしは、そのパン屋のテラス席で、スズメにパンを与えながら食事をするのが好きでした。しかし最近、禁止令が出ました。 「スズメなどの鳥が、欲しがってもパンをやらないでください」 と張り紙が3カ所に掲示されたのです。さほど広くないテラスなのに3カ所も。すごい禁止ぶりです。

父かも知れぬ ~スズメにエサをあげる理由~

夜中に雨が降った翌日、庭に据えた小鳥のお風呂で、スズメたちが賑やかに水浴びに興じていた。いつもなら、昼時に居間のテレビをつけると、「お、もう昼ご飯ですか?」と、窓越しに部屋の中を覗き見てご飯粒をねだるのだが、この日は水浴びに専念していた。それでも窓を開けると、先に水浴びを終えた2~3羽のスズメが嬉しそうに飛んで来た。 その昔、江戸っ子は銭湯帰りに蕎麦屋に立ち寄り、小腹ふさぎに1~2枚の盛り蕎麦をたぐったそうだが、スズメたちも同じだろう。窓の桟にご飯粒を置くと、水浴びを終えた