父かも知れぬ ~スズメにエサをあげる理由~
夜中に雨が降った翌日、庭に据えた小鳥のお風呂で、スズメたちが賑やかに水浴びに興じていた。いつもなら、昼時に居間のテレビをつけると、「お、もう昼ご飯ですか?」と、窓越しに部屋の中を覗き見てご飯粒をねだるのだが、この日は水浴びに専念していた。それでも窓を開けると、先に水浴びを終えた2~3羽のスズメが嬉しそうに飛んで来た。
その昔、江戸っ子は銭湯帰りに蕎麦屋に立ち寄り、小腹ふさぎに1~2枚の盛り蕎麦をたぐったそうだが、スズメたちも同じだろう。窓の桟にご飯粒を置くと、水浴びを終えた