一語の宇宙(7) | work
workという単語は、名詞として用いられる時と、動詞として使われる時がある。
名詞としてのwork
まずは、名詞としてのworkから。
辞書には、たくさんの語義が並ぶが、「仕事」という意味と「作品」という意味を覚えておけば、英語の試験ではOKだ。
「仕事」という意味では「不可算名詞」(数えられない名詞、複数形がない)、「作品」という意味では「可算名詞」(数えられる名詞)。
可算名詞と不可算名詞
英語の「数えられる名詞」と「数えられない名詞」との区別は厄介だけど、「輪郭があるのか?、輪郭がないのか?」というイメージでとらえておくと、比較的容易に区別しやすい。
「仕事」と言われてもいろいろあり、ハッキリとした形はないし、雑用みたいなものも含まれる。だから、輪郭がハッキリとしないので、基本的に「不可算名詞」扱い。
それに対して、「作品」というと、「1枚の絵」とか、「一冊の本」というように「輪郭」がイメージとしてわく。だから、「可算名詞」扱い。
これと似た発想で「可算」「不可算」の両方があるのが「fire」という単語。
「火」という意味では「不可算名詞」だけど、「火事」という意味では「可算名詞」になる。
火は、机とか椅子みたいに、ハッキリした輪郭がない。常に形を変える。
だから、「不可算名詞」。
それに対して、火事の場合、「一件」「二件」のように、「あの火事」と「この火事」はハッキリ分けられるから、輪郭があると考えられる。だから、可算名詞。
ちなみに試験に出る単語の「furniture」(家具)は「可算」「不可算」のどちらでしょう?
この名詞は「不可算名詞」。
なぜなら「家具」には、輪郭がないから。
家具と言われても、「タンス」だったり「机」だったり「椅子」だったり「ベッド」だったり、これという輪郭がイメージできませんからね。
脱線ついでに話しておくと、
かつて次のような問題が
#センター試験
で出されたことがあります。
今の話から類推すれば、おそらく簡単に正解できる😊。興味のある方は解いてみてくださいね😊。「ネクタイについたタマゴ(黄色いシミ)」の問題。
だいぶ「可算名詞」と「不可算名詞」の話が長くなりました。
あとは、「動詞」としての「work」の話を書きます😄。
動詞としてのworkについて
辞書をひけば、動詞としてのworkの意味がズラズラと書いてあります。
自動詞としても他動詞としても使われますが、「働く」「働かせる」と覚えておけばいいだろうと思います。
ただ、workが使われている文を訳す時には、日本語として不自然にならないように訳語を考える必要があります。
This medicine doesn't work on me.
「この薬は、私の上では働かない」だと、ちょっと不自然なので、
「この薬は私には効かない」。
「機能する」とか「効く」と訳すと良い場合があります。
That vending machine doesn't work.
「あの自販機は仕事しない」
→「あの自販機は故障中」
「一語の宇宙」では、1つの英単語について1つのエッセイを書きます。
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