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エッセイ❔小説❔✨🎄🍑🍑「クリスマス回想💖」

(1)学生寮

大学寮に住んでいた。
もちろん、男子寮と女子寮とは別々の建物ではあるが、すぐ近くにあった。

近いところに住んでいるから、お互いにすれ違うときには、あいさつを交わす。

男子も女子も、自然と「なんとなく」の知り合いになる。中には付き合い始める寮生カップル👫もいたけど、ほとんどはあいさつを交わす以上の間柄にはならない。

同じ学部とか、サークルとか、バイト先とかで恋愛している人が多数派だった。

(2)クリスマス・イブに。

大学に入ってはじめてのクリスマス。
ぼくはバイトしていた。帰ってきたのは、夜10時頃だった。
帰り道をてくてく歩いてきたから、体は冷えきっていた。すぐに寮の風呂に入って、冷えた体をあたためる。

ぼくには、まだ、恋人はいない。だいぶ慣れてはきたけれど、高校は男子校だったから、まだ女の子に気軽に話しかけることはできなかった。

というわけで、クリスマスだからといって、何か特別な予定は📅なかった。
学校も休みに入ったし、バイトもしばらくの間ない。

クリスマスに徹夜で勉強するっていうのも悪くはない。
勉強しようか、と「微積」のテキストをちょうど開いたとき、ぼくの部屋のドアをノックする音が聞こえた。

「一緒に酒飲まない?杉田くんもオレの部屋に来てるんだけど(😄)」
大島先輩はいつも優しい。ひとりきりでクリスマスを過ごしているぼくを誘ってくれたのだろう。

「はい、よろこんで❗」

(3)先輩の部屋で。

大島先輩の部屋に入った。
僕と同じ1年生の杉田くんがいた。杉田くんは酒をすこしずつ飲みながら、「量子力学」のテキストを読んでいた。

「酒を飲みながら物理やってる😄」
思わず私はツッコミをいれた。

「ん?、変かなあ✨?クリスマス🎅だから楽しく過ごしたいじゃん😃💕」

杉田くんは根っからの「物理オタク」だった。シュレディンガーがどーのこーの、いつも語っていた。

文系の私には何がなんだかよくわからない。でもとても楽しかった😄。何か微笑ましかった。

(4)そろそろ本題に。

大島先輩が言った。
「杉田くんは、ずっと物理してる😄。来てくれただけで嬉しいんだけど😅。彼、物理のことしか語らないから、なんとなく山田くんを呼んだんだ😅」

「そういうことだったのか!」
私は納得した。

というわけで、ひたすら物理してる杉田くんはそのままにして、大島先輩とぼくとが「二人きり?」で、お話しすることになった。

「B棟の明かりがいつもより少ないのは、なぜだかわかる?」
(注**B棟とは「女子寮」のこと。ちなみに僕たち男はA棟だった)

「さあ、みんな彼氏とどこかに出掛けたんじゃないんですか?」と私は言った。

「そんなわけないだろ」大島先輩が話し続ける。

「女子たちは、みんな見栄をはってるだけ。女👩ひとりで、クリスマスしてるとモテないと思われるでしょ?だから、ひとつの部屋に集まって、みんなでワイワイやってるだけなんだよね!彼氏がいない女の子👩のほうが、多いらしいよ」

あぁ、そういうことか!
私はまた深く納得した。
そういえば、大島先輩の彼女は、B棟の女の子だったっけ。
だから、大島先輩はひとりでクリスマスなのか。

「ちなみに、みんなで飲み会をやった後、自分の部屋に戻るときは、真っ暗だから恐いらしいよ」

「下手に自分の部屋の明かりをつけると、' 彼氏がいない女 ' だと思われちゃうから。だけど、そこまでして、彼氏がいる、って思われたいものなのかなぁ?よくわからないね」

それはぼくには「わかる」ような気がした。当時の日本のクリスマスって「恋人たちの」が枕詞みたくなってたから。

きっと先輩の彼女は「モテないB棟女子イベント🎪」に付き合わされているのだろう。

寮生同士のカップル👫は、クリスマス・イブには出会うことができないようだ。なんか、切ないなぁ、と僕は思った。


(5)今宵、あなたは?
( for the sophisticated
people 🍑🍑🍑)

残念ながら、今年の「タモリ倶楽部」はもうありません。
その代わりに「Mステのスーパーライブ」があるようです。
「フィギュアスケート」も。

また、夜中には

「明石家サンタ🎅」があります。一年の「不幸」を笑い飛ばしましょう。

八木亜希子さん、いつまでもレギュラーでいてくださいね!
今ではほとんどお見かけしませんが、なぜか「明石家サンタ🎅」のレギュラーは死守されていて、毎年、敬意をもって見ております。今夜も期待しています💖。

お仕事の人も
ひとりきりで過ごす人も
穏やかな気持ちで迎える
クリスマスになることを
祈りつつ...


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