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一語の宇宙 | voracious | 貪欲な
voracious。
「貪欲な」という意味の形容詞。
辞書的には「がつがつした」とか「貪欲な」という意味が並んでいる。強い欲望を感じさせる名詞とくっつきやすい単語だ。
たとえば、voracious appetite (旺盛な食欲)のように。
私は今、Orhan Pamuk, "Istanbul"(faber and faber)を読んでいるが、この本の中(p96)で「voraious reading」という表現に出会った。
「貪欲な読書」、つまり「乱読」と訳すことができそうである。
以前、英語でnote記事を書こうとしたとき、「乱読」って英語ではなんと表現していいのか迷ってしまって、和英辞典で調べたことがある。
だいたいの辞書において、「乱読」は「reading at random」と出ていたのだが、なんとなく違和感を感じていた。
というのは、「reading at random」というと、確かに「手当たり次第の読書」だから「乱読」の訳語としては間違いはないのだが、私の思う「乱読」とは違うからだ。
何でも無目的に手当たり次第に読むというより、何か狙った獲物をがむしゃらに掴みにいくような読書という意味を込めて「乱読」というには、「reading at random」ではしっくり来ない。
今回、パムクの著書(英訳版)で、「voracious reading」という表現に出会った。今後、英語で「乱読」と言いたいときには「voracious reading」を使ってみようと思う。
余談だが、オルハン・パンクの英訳本を読んでいると、私の知りたかった英語表現に出会えることが多い。日本とヨーロッパの間にある国(東洋と西洋の間にある国 [トルコ🇹🇷])の作家だからかな、なんていう、粗雑な考えをもったりする。
それはともかく「乱読」は英語で、
「voracious reading」ということにしておこう。
「一語の宇宙」では、英単語を1つ取り上げて、1つのエッセイを書きます。こちらのマガジンに記事を収録していきます。
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