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雑感 | 青空とお日様
(1)寒い日に太陽はありがたい
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お日様と青空
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だいぶ葉が落ちたけど
鮮やかさは残っている。
嫌なことがあって、気分的に落ち込んでも、日の光に照らされたり、夕焼けを見ると、束の間ではあるけれど、少し晴れやかな気持ちになる。
もしもあの時、あの瞬間に、雨が降っていたならば、死さえ考えていたかもしれない、なんてことが何度もある。
歳を重ねるにつれて、とくに冬には、お日様🌞ってありがたいな、と思うようになった。
Misa TKさんの記事を読んで、私と同じように、お日様のありがたさを感じている人がいるんだ、と思うと嬉しい気持ちになった。
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ウォームバージョンに
してみた(今朝の空)。
今はあまり見かけないが、公園を歩いていると、太陽に向かって手を合わせているおじいちゃん・おばあちゃんを見かけたものである。
(2)太陽崇拝、神話
太陽を崇拝することは、人間の本質なのかもしれない。神話にも、天照大御神という太陽神が登場する。これは日本に限ったことではなく、太陽というものは世界中の神話にも登場する。
学生時代に歴史で太陽神の話をされてもピンとこなかったのだが、今では古代の人々の気持ちがわかるような気がする。
新年の御来光を心待ちにするのも、同じような心情だろう。
歳をある程度とらないと、わからないこともあるものだ。若いときには頭でしか理解できなかったことが、歳をとると「体でわかる」みたいなことがある。
(3)太陽を見たあと、思い出したこと。ド・ブロイ波。重力波。
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河野与一[訳]
「物質と光」(岩波文庫)
太陽と言えば、「光」というものを真っ先に想起する。
物理をきちんと学んだわけではないが、光には「粒子」としての側面と「波」としての側面があるようである。
光の「波」としての側面を「ド・ブロイ波」とか「物質波」というらしい。
ひとつの光というものが、「粒子でもあり、波でもある」というのは、かなり文学的である。
ドゥ・ブロイの「物質と光」(岩波文庫)の解説 (pp317-320) によれば、ブロイ(1892--1987)は、1910年にパリ大学で文学と歴史を修めて文学士になった。その後、第一次世界大戦が始まった。兵役を解除されたときは30歳に近かった。彼の新理論は、1924年に『量子論の研究』と題する学位論文としてまとめられた。
ド・ブロイ自身が、「文系」と「理系」のハイブリッドの学者だというのも面白い。
一般的に、光よりはやいものはないと考えられている。
ここで、少し思考実験をしてみよう。
太陽の光が地球に届くまで、およそ8分くらいかかる。いま太陽が突如、消えてしまっても、太陽の光は、その後8分くらいの間は届きつづけるだろう。
では、太陽の「重力」の影響は、8分くらいは残るだろうか?
太陽がなくなった瞬間に、地球はどこかへ飛んでいってしまうだろうか?それとも8分くらいはとどまり続けるだろうか?
(4)中島敦「狼疾記」より
三造は怖かった。恐らく蒼くなって聞いていたに違いない。地球が冷却するのや、人類が滅びるのは、まだしも我慢が出来た。所が、そのあとでは太陽までも消えて了うという。太陽も冷えて、消えて、真暗な空間をただぐるぐると誰にも見られずに黒い冷たい星共が廻っているだけになって了う。それを考えると彼は堪らなかった。それでは自分達は何のために生きているんだ。自分は死んでも地球や宇宙は此の儘に続くものとしてこそ安心して、人間の一人として死んで行ける。それが、今、先生の言ったようでは、自分達の生れて来たことも、人間というものも、宇宙というものも、何の意味もないではないか。本当に、何のために自分は生れて来たんだ?
(5)まとめ
まとまらないので、まとまらない儘の投稿になります。変にまとめようとすると、脳裏に浮かんだ光景が破壊されてしまうような気がして。
何となくでも、伝わるものがあればいいな、と思う。
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