詩 | 雪桜舞う
少し寒さに震えはじめたとき
雪がちらほら踊り始めたことに
気がついた
心地よい沈黙の中
遠慮がちに触れた君の右手を
僕の左手と一緒にポケットに入れた
ギュッと左手に気持ちを込めたら
ギュッと右手で返事を受け取った
かすかに潤んだ君の瞳には
ひらひらと踊る粉雪が
桜のように映っていた
一足早い春のおとずれを
ふたりでニコッと微笑んだ
君と一緒にいると
雪にも温もりを感じるよ
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします