詩 | 窓
振り返ってみる
誰も見ていない
前を向きなおす
背中に熱を感じ
もう一度後ろを
振り返ってみた
彼女はあわてて
違う方向を見た
確証などはない
また前を向いた
今度は横を見た
窓に彼女がいた
窓に映る彼女が
僕に微笑んでる
好意があるのか
もう一度後ろを
振り返ってみた
笑いを堪えてる
あのすみません
亀虫が止まって
いるんですけど
僕は手を伸ばす
亀虫をつかんだ
掌の匂いを嗅ぐ
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