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一語の宇宙 | フリードマンのk%ルール | Friedman's k-percent rule

 k-percent rule。k%ルール

 ケインズ的な考え方によれば、不景気のときには、中央銀行が買いオペレーション(市中の債券を買うこと)などを行い、貨幣供給を増やす金融政策をとることが有効だとされます。

 それに対して、ミルトン・フリードマンらのマネタリストは、短期的にはケインズ的金融政策の有効性を認めつつも、長期的には一定のルールに基づいて通貨供給を管理するほうがよいと考えます。経済成長に応じて、「k%」ずつ通貨供給量を増やしたほうがいいというルールのことを「k%ルール」と言います。


 通貨供給量を増やせば、名目上の賃金が上がります。最初のうちは(短期的には)、名目賃金が上がることによって、需要が増えますが、やがて賃金労働者は物価なども上がるため、「実質賃金」が上がっていないことに気がつきます。

 マネタリストによれば、そういった副作用を伴うケインズ的な金融政策は長期的には無効です。だから、中央銀行の役割は、金融政策を裁量的に行うよりも、ルールにのっとって通貨供給量を管理することだ、というのがマネタリストの主張です。このルールのことを「kパーセント・ルール」と言います。


 日本の現況を鑑みると、日銀の異次元金融緩和政策は意味があったのだろうか?、と思ったりします。



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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします