動詞に関する文法用語を勉強しましょう👙
動詞は一般的にどんな言語でも複雑に変化する。この記事では主に英語を念頭に置きながら書く。
①テンス
まずは「テンス」。日本語では「時制」という。簡単に言えば、過去・現在・未来のことを指す。
英語におけるテンスは、「過去」と「現在」の2つだけである。たまに誤解している人もいるが、英語には未来というテンスはない。
例えば、「write」という動詞の場合、過去形は「wrote」であり、現在形は「write」(三人称単数が主語のときはwrites)であるが、「未来形」という特別な動詞の形はない。
「He will write ~」や「He is going to write~」というのは、それぞれ「will」は現在形の助動詞であり、「is」はbe動詞の現在形である。「write」自体は未来を表す特別な形ではなく、原形のままである。
②アスペクト
英語の「アスペクト」は、単に「~である」と意味する「単純形」、「~してしまった」を意味する「完了形」、「~している」を意味する「進行形」の三種類である。
③ヴォイス(態)
主語が主体的に「~する」ということを意味するのが「能動態」であり、「~される」ことを意味するのが「受動態」(受け身形)である。
④法(mood)
「法」には、「直説法」と「仮定法」の二種類がある。
直説法・仮定法の「法」は、方法という意味ではなく、「mood」である。
英語以外のヨーロッパ言語のテキストでは、「仮定法」ではなく「接続法」と記載されている場合が多い。
⑤話法
英語以外のヨーロッパ系の言語では、「接続法」の中に含まれるが、「話法」もある。
引用符を用いて、そのまま伝える「直接話法」と、伝達動詞を使って時制を一致させる「間接話法」がある。
センテンスの動詞部分は、①から⑤の組み合わせから成り立つ。
普通はどこかで区切るが、次のような文もつくることはできる。
He will have been being bitten by the dog.
(彼はその犬に噛まれたが、これからもずっと噛まれ続けていることだろう)
[(未来)受け身進行完了形]
If he had been given a proper instruction, he would not have been being bitten by the dog.
(適切な指導を受けていたならば、彼はその犬に噛まれて、そのまま噛まれ続けることなんてなかっただろうに)
[仮定法過去未来受け身進行完了形]
She said, "If he had been given a proper instruction, he would not have been being bitten by the dog."
(「適切な指導を受けていたならば、彼はその犬に噛まれて、そのまま噛まれ続けることなんてなかっただろうに」と彼女は言った)
[仮定法過去未来受け身進行完了形直接話法]
犬に噛まれた彼は、今ごろ元気にしているだろうか?
Who knows ?
(だれも知らない)
[単純現在形]
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