短編小説 | 後ろ姿で占う。
例えば二人の女の子があなたの前を歩いている。同じ色調の服を着ている。身長もほぼ同じ。大きく違うのは、ヘアスタイルだけ。向かって左側の子はそのまま髪をおろしている。右側の子はちょんまげのように、髪の毛を縛っている。
さぁ、ここからは妄想タイムだ。
あなたは男だ。男ならどちらの女の子に心ひかれるだろうか?よ~くもう一度じっくり前を見て考えてほしい。
異論反論はあろうが、ぼくなら右側のちょんまげの女の子に心ひかれる。ちょんまげを紐解けば、きっとロングヘアに違いない。
左側の女の子の髪の毛が腰のあたりに届くほど長ければ、左側の子を選ぶかもしれない。なにが言いたいのか?それは艶のある長い髪が好きだということだ。勿体ぶって言うことでもないが。長い髪は、女を妖艶にする。男を惑わせる。
さぁ、ここからはリアルな話だ。
女の子がそれぞれ1人ずつ歩いていたら、あなたは、なにも意識しなかったかもしれない。かわいい女の子がいるなぁくらいは思うだろうけれども。あの子はかわいい。こっちの子もかわいい。二人で並んで歩いているから、比較してしまうのだ。
後ろ姿では、ちょんまげに軍配をあげたぼくだが、妄想の答え合わせをするために、二人の前にまわった。
二人の女の子の顔をチラ見して、品定めをしてみようかしら。
… …二人とも男性だった。
おしまい
フィクションです。個人の趣味・趣向は全く関係がありません。
ぼく、ショートもスキなんです😄。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします