山根あきら | 際の美学(わたしの現代新書)
出版社の執拗な執筆依頼に根負けして、私はここに一冊の本を出版することになった。
「際の美学--美学か、それともただの派手さ? --」(わたしの現代新書、妄想哲学出版社、2024年)。
美学という学問に関して、一般読者に専門用語を用いずに執筆することは、想像以上に難儀だった。
「これ以上簡単には書くことはできないだろう」と満を持してゲラを送ると「先生、もっと簡単に書き直していただけないでしょうか?」というダメ出しをもらうことを繰り返した。
何度もくじけそうになったが、私は傲慢だったのかもしれない。美学の概念を用いることに頼り過ぎていた。自らの「当たり前」を見直す好機となった。
専門用語という、歯の浮くような借り物の言葉ではなく、期せずして自らの言葉を磨きあげることとなった。難産ではあったが、得たものは非常に大きかった。
気がつけば、出版依頼を受けてから数年が過ぎてしまった。言い訳がましくなるが、私の非才に加えて、未曾有のパンデミックにより、フィールドワークに出かけることがままならない状況になったことが遅延の大きな理由の1つだった。
しかし、遅ればせながら、先月ようやく脱稿に至った。
くじけそうになったとき、妄想哲学出版社のねねたんさんは、肉親以上の親密な激励をしてくださった。原稿のチェックだけでなく、週末ごとに同衾することも度々であった。ベッドを軋ませながら、体でも語り合う仲になった。感謝に堪えない。ねねたんさんがいなければ、本書は陽の目を見ることはなかっただろう。
我が恩師ポコチン・ヤヤミギヨリヴィチ・ドエロスキー教授には、折に触れ、適切なアドバイスをいただいた。改めて深い感謝を申し上げたい。しかし、脱稿直前というタイミングで、師の訃報に接した。先生の謦咳をもう聞く機会がないと思うと胸が締め付けられる。「際の美学」を天国で見守ってくださっているに違いない先生に捧げたい。
「際の美学」は、あなたの作品のひとつでもあります。
2024年4月27日
山根あきら
際の美学(目次)
序説
人はなぜ「際」に魅力を感じるのか?
第1章
3県境を探訪して
第2章
汽水域に魅せられて
第3章
「恋」と「愛」との境界線とは?
第4章
友情と恋情の間に咲く花
第5章
不言実行と有言実行の間に
~価値観の転換期に起きたこと~
第6章
希望と絶望の境界線
結語
際に咲く花を求める旅路
「赤と黒」の美学
参考文献一覧
ないよ😄。あるわけないじゃん🤣。
なんのはなしですか?
https://x.com/l6ep9Pc4vHqfxSP/status/1784052925238738998?t=ocD_Ks8K4CsU918foIhYng&s=09
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