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中学生の英語 | 疑問文の作り方から関係代名詞へ

 ちょっと前に、疑問詞( who, which, what, など)を使った疑問文と関係代名詞は、共通点がある、ということを書いた。
 今回の記事では、中学1年生で習う「疑問詞を使った疑問文」の作り方を通して、中学3年生で学ぶ関係代名詞の発想まで概観してみようと思う。極力難しい単語は使わないで説明するので、最後までお付き合いして頂けるとありがたく思います😄。

とりあえず基本の「き」から。

これはペンです。
This is a pen. 

問題ないですよね😄。

これはペンですか?
Is this a pen ?

主語の「This」と「be動詞」(am, is are)をひっくり返せば、「Yes, あるいは No」で答えられる疑問文が作れるのでしたね。

では、「これ」(this)が何であるかわからないときは、どう言えばいいでしょう?答えがわかっている人がほとんどかもしれませんが、一応丁寧に書きます。

「これはペンです」は、
This is a pen. でした。
今、「ペン」であることがわからないのですから、とりあえず「ペン」のところを「なに」(what)に置き換えてみましょう。

① This is what . 

このままでも、
This is what(↑) ? と最後を上げて読めばちゃんと通じますが、文法的に正しい疑問文を考えてみましょう。

be 動詞を使った疑問文は、「主語とbe動詞」をひっくり返せばよかったですね。そうすると、①の文は

② Is this what ? 

となります。
しかし、「Yes, No」では、答えられない「疑問詞」を使った文では、「疑問詞」を先頭に置くというルールがあるので、最終的には、

③ What is this ?
「これは何ですか?」

となります。

簡単すぎる!と思う方もいるかもしれませんが、次の日本語をとっさに英訳できるでしょうか?

「京都と同じくらい有名なものはなんですか?」

一気に中学生2年生で学ぶ「比較級」までレベルを上げました😄。
ゆっくり考えてみましょう。

例えば、
「京都は大阪と同じくらい有名です」ならば、

④Kyoto is as famous as Osaka. 

となります。「同じくらい」は形容詞(この文ではfamous)を「as~as」で挟めばよかったですね。

今、京都と同じくらい有名なものがわからないとすれば、先ほどと同じように、「Osaka」の部分をとりあえず「what」で穴埋めしておけばよいです。

⑤Kyoto is as famous as what. 

このままでも、「?マーク」をつけて文末を上げて読めば、ちゃんと通じる英語ですが、手順を踏んで疑問文を作っていきましょう。

 疑問文にするには、主語とbe動詞をひっくり返せばいいので⑤は、

⑥ Is Kyoto as famous as what ? 

となります。しかし、「疑問詞」(what)は文頭に置くというルールがあるので、最終的には、

⑦ What is Kyoto as famous as ?
京都と同じくらい有名なものは何ですか?

これで完璧な英文が完成しました。
相当英語が得意だと自負する人でも、なかなかすぐには作れない疑問文ではないでしょうか?

一般動詞( live, like )の場合は、do (あるいはdoes )を最初にもってきて、動詞は原形にすればよかったですね。

⑧ あなたは神奈川に住んでいます。

You live in Kanagawa. 

⑨ あなたは神奈川に住んでいますか?
Do you live in Kanagawa ? 

これを踏まえて「あなたはどこに住んでいますか?」を英語でどう言えばよいか考えてみましょう。

「どこに」は "where"です。

今「どこに」 がわからないのですから、⑧の「in Kanagawa」の部分をとりあえず「where」に置き換えてみます。

⑩ You live where. になります。

一般動詞の疑問文は、「Do」を文頭にもって来るので、

⑪ Do you live where ? 

これでも通じますが、「疑問詞」は文頭へ置くことがルールなので、最終的には

⑫ Where do you live ? 
あなたはどこに住んでいますか?

これで完璧な文が完成しました(👏パチパチ👏)。

ポイント
一言で言えば、「疑問詞」とは「ギャップ」(ブランク)を埋める役割を担うものである。


ここまでは、「疑問詞」を使った疑問文の作り方をおさらいしました。ここまで理解できていれば、ほとんど関係代名詞も同じです。

「関係代名詞」とは、二つの文をつないで、一つの文にするのがその役目です。

⑬ He is a student. 
⑭ He likes baseball. 

彼は学生です。
彼は野球が好きです。

この二つの文をつないで「彼は野球が好きな学生です」という文を作りましょう。

⑬の「 a student 」と⑭の「He」は同じですから、⑭の「He」はブランクにして、そのまま二つの文をくっつけてみると、

He is a student (        ) likes baseball. 

疑問詞の役割は、「穴埋め」でしたね。だったら「人」が空欄(ブランク)になっているのですから、「 who 」を補ってみます。

⑮ He is a student who likes baseball. 
彼は野球が好きな学生です。

これで完成です。

疑問詞と関係代名詞は、一応別個の文法事項として教わりますが、「ギャップを埋める」(空欄を埋める)という点で、発想は何ら変わりありません。

もちろん細かい相違点もあり、覚えなくてはならない細かなルールはありますが、

形が同じならば、必ず共通点があり、似ていても形が異なれば、必ず相違点がある。

これは「疑問詞と関係代名詞」に限ったことではありません。

今回は詳述しませんが、

「to + 動詞の原形」(不定詞、『~すること』)と「~ing 」(動名詞、『~すること』)は似たような意味を持ちますが、形が異なるので、相違点があります。

「be動詞+~ing」(進行形、~している)と、「~ing」(動名詞、~すること)は、意味は一見すると異なりますが、形が同じなので共通点があります。

 文法事項に限らず、「単語レベル」でも、「形が同じならば共通点があり、形が違えば似ていても相違点がある」ということを心にとめておくと、理解が深まると思います。

That's all for today. 
今日はここまで👋✨

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