エッセイ | 流行語・スラングをどこまで覚えるべきか?
(1)今年の流行語・今年の漢字
年末に近づいてくると、今年の流行語はなんだろう?、今年の漢字は何になるだろう?と話題になることがあり、自分なりに考えることがある。
知っているものは知っているが、ノミネートされて初めて知る言葉もある。
ブーム・流行が過ぎたあとも残る言葉はあるが、そのまま消えていく言葉も多い。だから、あまり意識的に覚えたり、使ってみたいとは思わない。日記になら使ってもいいけど(日記なんて書いていないが😄)、ずっとあとになってから読み返して「???」となるかもしれないし。けれども、ずっと前に流行ったものでも、定着した言葉をあらためて調べてみると面白い。
(2)「マジ」は江戸時代の言葉
「マジ」(『まじめ、真面目』の短縮形)は、1980年代頃に流行り出した言葉だが、今ではスッカリ定着している。
私はいまだに「マジ?」という言葉を使うことに大きな抵抗感があるが、「マジ」の語源は江戸時代の楽屋言葉に起源を持つ言葉だそうだ。
上の記事(↑)を読むと、「マジ」以外にも、現在でも普通に使われているが、意外と古い歴史を持つ言葉がある。
「モテる」「マジ」は江戸時代、「ビビる」「ムカつく」はなんと平安時代までさかのぼることができるようだ。
こうしてみると、流行語も、使う・使わないにかかわらず、言葉への関心を持つという意味において役立つものかもしれないと思えてくる。
(3)英語の流行語
日本語にも流行語があるなら、当然英語にも流行語はあるだろう、と思って調べてみる。
基本的な英単語もままならないのに、流行語まで覚える必要はないと思うが、意外と覚えておいて損はない言葉もたくさんある。
流行病関連の
pandemic「パンデミック」、lockdown「ロックダウン」、quarantine「隔離」は、これから先も使うことがありそうだ。
quarantine(隔離)は、英検1級・準1級の試験問題にも出てくる単語である。
(4)どこまで覚えるべき?
試験はもちろんのこと、ちゃんとしたエッセイでは、後生の人が読んで通じない可能性のある言葉は(個人的に)なるべく使いたくない。やはり流行語より、きちんと定着している言葉を使いたい。
ふだん日常会話で使っている日本語ならば、流行語も知っておいたほうがいい。しかし、英語その他の外国語の言葉は、よくニュアンスもわかっていないのに知ったかぶりして使うと、思わぬトラブルのもとになるかもしれない。
新しい言葉とどう付き合っていくか?
古くて新しい問題である。言葉は(本質的に)時代とともに変わりゆくものだから。
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