気になることば
①思いやりがなさすぎる
「思いやりがない」と言えば「ない」だから、「思いやりがゼロ」。「ゼロ」は全くない状態なのに、「なさすぎる」というと、「ゼロ」に「多い・少ない」という度合いがあるかのように響く。
たしか、マーク・ペーターセン先生の「日本人の英語」(岩波新書)に書かれていたと思う。考えてみれば不思議な言葉だ。
②お座り下さい。
最近だいぶ慣れてきたが、「座る」の尊敬語は「お掛けください」だと思う。
「お座り!」というと、犬にむかって言う言葉のように感じる。どうでしょう?
③忘れないようにメモをとる。
私はどちらかというと、「忘れてもいい」ようにメモをとる。忘れてもメモを見れば分かるように。メモをとったこと自体を忘れたら意味がないのだが。
④人一倍
「一倍」なら、人と同じじゃないか?、と小学生の頃思っていた。どうやら昔は、「一倍」は「二倍」を意味したらしい。それなら納得。
⑤「お疲れ様です」「ご苦労様です」
だいぶ前のことだが、「ヨルタモリ」の中で、タモリ😎さんが「『お疲れ様です』という言葉は目上の人が使う言葉だから、子役が『お疲れ様です』というのはおかしい」と発言し話題になったことがあった。
「ご苦労様です」は、目上の人が使う言葉だから、使ってはいけないよ、と中学校の先生がおっしゃっていた。
「お疲れ様です」は、目下の者でも使ってよいと私は思っていたのだが、どうやらタモリさんの言うことが合っているらしい。
そもそも小学生が敬語を使うのは気持ち悪いが、「お疲れ様です」は目下の人に言われても違和感はない。皆さんはどうでしょう?
⑥○○容疑者
私が小さかった頃、逮捕された人は「呼び捨て」で報道されていた。いつしか罪が確定するまでは「○○容疑者」とか「○○被告」言われるようになった。
やむを得ないのかな?、とも思うが、「容疑者」や「被告」というのは「敬称」ではない。「○○さん」と言うのもおかしいが、もっと適切な言葉はないかなぁ?、とたまに思う。
⑦国技
相撲を「国技だ」と言うと、「国技じゃないよ」と言う人がたまにいる。
確かに法律で定められているわけではないから、「国技じゃない」という主張も可能だろう。
でも、相撲も柔道も剣道も弓道も、国技でいいではないか、と個人的には思っている。根拠はないが。
「国技とは何か?」というのは、「首都とは何か?」という問いと似ているようにも思う。
真偽はしらないが、首都は東京ではなく、京都だ!、という人もいるらしいですよね。どうなんでしょうね😄。