詩 | 少女時代
移りゆく雲が
南から北へ北へと
流れてゆくのを眺めている間に
夏が秋へと変化していった
真夏のカエルが
合唱しながら
田んぼの中から
打ち上げ花火を見上げていた
確かにあの日
私は少女でも処女でも
なくなっていた
男性のことなんて何も知らぬまま…
夏が過ぎ 風ゆさぎ
後ろの正面だ~れ?と
語りかけたあの日の夕焼けは
今も変わらずあたしを照らす
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします