エッセイ | 変わり目、快・不快の分散
最近、だいぶあたたかくなり、「春が来た」と実感する。
写真は近所の桜の木。ちょっと色づいてきて、今にも咲きそうな感じ。
来週からは、マスクの着用も個人の判断にゆだねられ、徐々に昔の春がもどってくるかもしれない。
以前、コロナ禍にあって、学校の入学時期を4月から9月に変更することが議論されたことがあった。その当時、海外では9月のほうが一般的だから、これを機に平仄を合わせたほうがいいかもしれない、と思ったが、今思うと、年度の変わり目は4月のままで良かったなと思う。
もし、9月に新年度が始まるとしたら、新生活の準備期間は8月がメインとなる。一番暑い時期に、体だけでなく、精神的にも負担がかかることは、避けたいものだ。
私は暑いのが苦手。すごーく暑い日と、すごーく寒い日ならば、断然後者のほうがいい。
身体的には、春が一番過ごしやすい。新年度というのは、何かと精神的な負担が重い。だから、春が新年度になっていることは、気候的に快適な中で、精神的に不快なことが起こるから、バランスがよい。
身体的にも精神的にも負担が重いことが重なると、嫌だ。
性格的なこともあるが、嫌なことが一気に押し寄せてくるより、快と不快がいいあんばいに訪れるほうが、好ましく思う。
(A)と(B)という選択肢があるとしたら、どちらを選択する人が多いだろう?
ふと、春のあたたかさを感じながら考えてみた。
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