バイクで美術館巡り:小杉放菴記念日光美術館
〒321-1431 栃木県日光市山内 2388-3
http://www.khmoan.jp/
駐車場
バイク、クルマは美術館の駐車場として、市営の有料駐車場がある (普通車 510 円、二輪 150 円)。美術館の観覧者は2時間無料。自転車の駐輪場は、ありそうな気配はあるが、たぶんない。でも困らない。
入場料:730 円 (JAF で 50 円引き、提携美術館の入場券があれば一割引)
https://www.khmoan.jp/guide/index.html
日光東照宮のすぐ近くにあり、つまり国際的観光地の中心部に立地している。道路も混むところは混むし抜け道もほとんどないので、時期によっては時間に余裕を持って行くべきである。
美術館
収蔵品を時折入れ替えることで常設展示を行なっている。じっくり見ても 30 分から1時間くらいの規模ではあるが、小杉放菴 (こすぎほうあん) の作品と中心として 20 世紀前半の日本画壇の西洋画作品を展示しており、文明開化から二次大戦後まで、どのように西洋画のエッセンスを取り込み、昇華させていったのか、館の言葉を借りれば「写実から心景への変化」を、現在に続く歴史的な発展の流れとして見て取れる。
一方で、いくつかの「漁楽図」にみられる小杉放菴個人の晩年の境地には、人生の理想像として自然の中で親しい人とすごす穏やかな時間が、輪郭のはっきりした線ながらも落ち着いて描かれており、自分の来し方行く末に、つい思いが至る。その哲学の深さは見る者次第ではあるが、名のある西洋画よりもずっと、感慨、感傷、共感は深い。
食事
館内にはカフェがあり、コーヒーとケーキなどを楽しめるが、しっかりした食事はとれない。美術館から徒歩5分で日光東照宮 (坂道だが)、逆方向に 20 分で日光駅なので、館外には食事どころはたくさんあるが、場所によっては国際観光地とのしてお値段である。なお日光は、蕎麦の上にゆばを乗せた「ゆば蕎麦」が名物である。珍しいというだけでなく、確かにうまい。
周囲
美術館からまず北に坂を 100 m ちょっと上り、左に入っていくと日光東照宮であり、徒歩5分ほどのところ、東照宮の本殿より手前に旧社務所を改装した美術館と、新しく建造された宝物館がある。また東照宮に隣接する輪王寺にも宝物館がある。また 20 km ほど西に走ると中禅寺湖があり、そのほとりに日光二荒山神社の中宮祠と宝物館がある。中禅寺湖は、冬季に行くときは気象状況と交通規制などの下調べが重要であるが、夏なら2時間ほどで尾瀬に行ける。