シェア
ああ 言葉がほしいな あなたの物語がほしいな たくさん残してくれたけれど もうだれも続きを…
お肉をパンで挟んだやつが食べたくなって 0:42、道路に出たらおばけみたいな月がにかっと笑っ…
一生あなたにはできないね、誰かに報告するための体調管理みたいに数をこなして、誰かに見ても…
眠りに落ちる直前と泣いた後は 研ぎ澄まされて 銀の海のよう 泳ぐ言葉に釣り針垂らし引っ掻き…
今日はとても楽しかった ともだちとフィルムカメラを持ってデートした お互いのカメラを撫でた…
寝ぼけているときの相手の言動を心から信用している 理由は無いかもしれない持続もしないかも…
いつぶりだろう、 夜、全部の電気を消した。 黒一色のこわさを想像していたから、濃淡のある柔らかい部屋の暗さを、少し不思議な気持ちで見つめた。ごちゃごちゃと角張っていつも余裕のない部屋が、輪郭を曖昧にして、ほどけるように暗やみの中に佇んでいた。わたしの輪郭もぼかしてしまって、足の指先もすっかり夜に溶けこんでいた。 優しく瞼を撫でる暗やみだった。完全に消してしまうことがなんとなくこわくて、ずっとつけたままになっていた暖かい色の台所の豆電球は、この部屋をずっと夜から孤立させて、