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わたしは今日あの日を見た 夕日にベランダのブロックが焼けただれていた 後頭部を向けてチリ…
お外は雨が降っています。しとしとと。 雨樋を 足音たててはしる しずくたち しずかに。 ロ…
他に方法があったなら、泣きながら筆をとって描き続けることも、脳みそが働かないのにぽつぽつ…
よるの、なみだ ベランダの空はいつもどこよりも広いです 何度も夢で、ここから飛んだことを…
空の密度が顔を上げる度に隙間を広げて、青い波打ち際が家々の縁でほどけていく まだ夜の…
パジャマの裾に砂糖菓子くるんだ あたたかい巣の中で分けよう 今日はどうだった? 囁き声があたためる秘密のかまくら 言葉じゃない 首にかかる手の重みや髪の毛の匂い なにで上手におしゃべりをしていたんだろう 天井にきつねの影が口をあける 山の向こうに挙げられた手が合図 そうだな、あの頃から眠る前がいちばん寂しくて 目覚める前が愛しくて、泣いては怖い夢を見たんだと嘘ついた 毎晩寝る時に泣くんだと言える君が羨ましくて おんなじだよ、という代わりに 影絵の こっ
毎日泣かないといけないような時期が人生に本当に必要かは知らない、大切な人であればあるほど…
コンビニから出て風が吹いて アイス入れてたビニール袋がカシャカシャ鳴いた 不思議な虹色を…
いつぶりだろう、 夜、全部の電気を消した。 黒一色のこわさを想像していたから、濃淡のある…
コンクリ色濃くなって しゅんとした匂い 鼻先を上に向けて吸い込んだら ねぇ雨が降った…