人生の目的意識
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
この記事では、精神科医フランクルの教えをもとに、
「人生の目的意識」について解説します。
精神科医フランクルは、ユダヤ人であるということを理由に、
囚人となり、過酷な経験を経て、人生における大きな気づきを得ることができました。
様々な気づきがある中で、「愛の大切さ」に生かされたとフランクルは言います。
囚人で孤独な状況下にある時に、妻のことを思い出し、過去の記憶によって
生かされたと言います。
これは、私たちにも通ずるものではないでしょうか。
苦しい状況に置かれた時に、どのように乗り越えるでしょうか?
ただただ、苦しい状況を抜け出せるまで、じっと耐え抜くでしょうか。
きっと多くの方が「目的」を求めることでしょう。
何のために、今を生き抜くのか、またどんな未来を望んで生きるのか。
このように自然と考えると思います。
その際に、あなたにとって愛しい大切な存在は大きな支えとなり、
希望となるでしょう。
次に、フランクルは、「期日」がないことの辛さも説いています。
フランクルの場合は、いつまで囚人生活が続くのだろうかという、
終わりの見えない状況の辛さでした。
現代を生きる我々においても、期日の見えない仕事や課題は苦痛ですよね。
これは、人生においてもいえることです。
「人生の目的意識を持ちましょう」
自分の人生に問いを投げかけるのは不適切です。
なぜ自分は生きるのか?
何のために生きるのか?
と人生に投げかけても答えは返ってきません。
人生からの問いかけに対して、「行動」で答えなさい。
あなたはどのように生きる?
どんな苦しみであっても、それは授かった運命であり、
その苦しみはあなただけの業績となる。
こういった思想がフランクルの思想の真髄となる部分です。
人生に対する絶対肯定です。
どんな状況に置かれても、それは経験するべき出来事であり、
どのように乗り越えていくのかが、人生に対する答えになると。
答えは行動にあるのです。
未来に自分を待っている存在を意識するのです。
今だけに視点を当てていると、モチベーションや気力が保ちづらくても、
未来にあなたを待っている何かを意識することによって、
行動や努力を続けることができるのではないでしょうか。
人生に対する絶対肯定は、強い精神力を要しますが、
意識の継続によって、獲得できる心の状態です。
フランクルは愛によって生かされたわけですが、
私もフランクルと同様に、大切な人によって生かされるだろうと感じました。
あなたなら
どうでしょうか?
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。