他者に認められたい心
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
本日は、「他者に認められたい心」について、
記事を書いていきたいと思います。
哲学者パスカルの教えをもとに、私なりの考察を交えながら、
お伝えしていきたいと思います。
では最初に、結論から申し上げます。
人間の心において、もっとも厄介で制御が難しいのは、
他者に認められたいという、承認欲求である。
心理学やカウンセリングに触れたことがない人であっても、
「承認欲求」という言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか?
誰かから自分を認めてほしい、という感情はいつでも、どこでも、
誰でも持ち合わせている欲求であることは確かです。
例えば、小学生や中学生の頃に、良い成績を取ろうとするのは、
自己満足だけでなく、誰かしらから認められたいという要素も
あったという人は少なくないのではないでしょうか?
家族・友人・先生・先輩など、、、
とにかく誰かから認められることによって、
承認欲求は満たされるのです。
しかしいつしか、この承認欲求に囚われてしまい、
どれだけ褒められても、満足できない、承認を感じない、
もっと自分が頑張らないと、もっと認めてくれればいいのに、
と不満に繋がってしまうこともあります。
このような承認欲求の欠乏感は、キリがなく、負の連鎖です。
あなたの心に良い影響を与えることが無いのです。
大事なのは、他者評価ではなく、自己評価です。
他者の評価に振り回される人生よりも、あなたの本当に望む生き方を
探し、見つけ、生きていくことが肝要です。
他者から評価されることも良いでしょうが、そのことによる
「思い上がり」は厄介なものです。
自分で気づき、修正、コントロールすることが難しいから。
また、誰しも虚栄心を持っています。
「虚栄心」とは、上部だけを飾ろうとしたり、自分を実質以上に
良く見せようとする心です。
好奇心旺盛なのは素晴らしいことですが、
好奇心と虚栄心は近しい心理であることを知っておきましょう。
承認欲求は最も消し難い性質でありますから、
完全に消そうとするのではなく、整える心がけが肝要です。
「人間は卑しいが、偉大でもある。」
とパスカルが述べているように、
卑しいことが発展を生み出すことも多々あるのです。
卑しいことが完全なる悪ではなく、偏りすぎると悪になるのである。
承認欲求と上手に向き合っていけるように、
謙虚な姿勢を心がけたり、自分本位に偏っていないか気をつけることが
大事ではないかと考えます。
本日も最後まで記事をお読みくださり、ありがとうございました。