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【2分で読める】キネステティクス®ってどんなもの? 7.健康に直結する介助と高齢者コース

ピューシスでは、「セラピーが好き」「ボディワークが好き」「学びやアクティビティに熱い想いを持っている」という人のお話を聞いていきたいと思っています。

数回にわたってお届けする今回のテーマは、キネステティクス®についてです。

動きの分析ツールであり、自分が楽に動けるようになるだけでなく、介助の場面においては、介助する人もされる人も、両方が楽に動けるようになるというキネステティクス®
国内唯一の認定機関である一般社団法人キネステティクス・ジャパンさんでは、各地でコース開催など普及活動を行っておられます。

キネステティクス®とは、どのようなものなのでしょうか?
一般社団法人キネステティクス・ジャパンのマスタートレーナーのお1人でいらっしゃいます、渡邊康子さんにお話をうかがいます。

一般社団法人キネステティクス・ジャパンさんのホームページはこちら↓

キネステティクス®ってどんなもの?
7.健康に直結する介助と高齢者コース

渡邊さん(以下、敬称略)
ピューシス(以下、ピュ)

渡邊:
なので、キネステティクス・ジャパンでは「高齢者コース」という教育システムも提供しています。
高齢者自身が自分の動きを、キネステティクス®︎の概念を学んで、「じゃあ、もうちょっと骨を使ったら……、ああ楽に動けたな」とかね、「そうしたら筋肉が柔らかくなってきた」というような体験をしていただいて、より高齢者の方が、若い頃の動き方じゃなくて、その年齢に応じた動き方を見つけることで、今までやっていたことを継続していただけて、体も健康になる、と。

キネステティクス®︎が目指してるのは、楽に安全に動けるだけじゃなくて、それが健康に繋がるということなんですよね。

ピュ:
今もお話の中で「筋肉が柔らかくなってきた」という言葉がありましたが、そういうことですね。

渡邊:
そうそう。例えば、骨と筋肉でいえば、骨に体重をかけるってことは、カルシウムイオンが、カルシウムがね、蓄積して骨が強くなるわけですね。骨は体重をかければかけるほど強くなる。

ピュ:
垂直の刺激がいいって言いますもんね。

渡邊:
そうです、そうです。宇宙に行っちゃったら、骨が弱くなっちゃいますよね。
じゃあ、骨を使わずに全部介助されてたら、弱くなっちゃいますよね。

ピュ:
あ、そうですね!

渡邊:
ベッドで寝てて緊張してる人(体に力が入っている動作)とかも、実は骨に体重をのせてないんですよ。筋肉ガチガチになってますからね。そういう人も骨が弱くなっちゃったりするんですよね。

ピュ:
ああ……。

渡邊:
では、筋肉の健康はというと、筋肉が伸び縮みすることで、ATPがね……。

(ピューシス注:ATP:筋肉の収縮など生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵・利用にかかわる。「生体のエネルギー通貨」と呼ばれる。 e -ヘルスネット(厚生労働省)より https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-008.html )

伸び縮みするにはATPが必要なんですよ。
ATPを産生するためには、食物からの栄養が要りますよね。
ATPを筋肉が動くことで消費しないと、「もうご飯いらないのかな?」っていう話になってきますよね。

ピュ:
ああ、すごいですね! キネステティクス®︎で介助をされてるだけで、機能を自然と使うことになって、筋肉や骨の強化、そして食欲、栄養吸収みたいな話に繋がるんですね。すごい!

渡邊:
そうです、そうです。動くから、必要だから、取り入れたりするわけですよね、私たちはね。動かなかったら「いらないんだ」ってなって、どんどん弱くなってしまいますからね。

ピュ:
いや、すごいですね……。

渡邊:
健康にどう影響するか? というところまで含めて、私たちは講習会をしています。

ピュ:
だから看護とかケアとかのことがホームページに書いてあって、それをするには勿論、その前の段階として自分自身のキネステティクス®︎の体験とか学習があって。自分が体験したことのフィードバックがあるから、相手を介助することができるということですね。

渡邊:
そうです。

ピュ:
前提としてもう、ちゃんと自分が学習しているし、自分も楽になっていると。

渡邊:
そうなんです。


次回は 8.キネステティクス®の各コース です。

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