「生きている」機能をみてみよう!まずは呼吸・循環系のアセスメントから。
ども、フィジカルアセスメント担当のてっちゃんこと白石です。
これまではフィジカルアセスメントの総論的な話をしてきたんですが、今回からは各論に突入していきたいと思います!
今回は呼吸・循環系のフィジカルアセスメントについて解説していきたいと思います。
1.なぜ呼吸・循環系が最重要なのか?
各論を進めていくにあたり、まず最初に呼吸・循環系をチョイスしたのには理由があるんです。
みなさんは在宅現場における最も重要な役割、それは
「生活している人を支援すること」です。
そういった"生活の支援"が成り立つ上で欠かせないのが
「命を維持できていること」です。
かなり究極的な話にはなりますが、生きていないと生活の質(QOL)を高めることなんてそもそもできないですもんね。
ボクたち鍼灸師が訪問時に行っているバイタルサインの測定時にどんな時でも絶対にして欲しいもの、それが「呼吸・循環系」のアセスメントです。
鍼灸師が主に治療対象としている運動・感覚系は「生きていく」機能と言えますが、「生きている」ことが大前提のもと成り立っています。
このように人間の生活機能には「生きている」と「生きていく」というピラミッドが存在します。
今回は「生きている」機能として呼吸・循環系を解説していきます。
2.呼吸・循環系のフィジカルアセスメントは鍼灸師のスキル次第!?
呼吸・循環系が役割を担っている「生きている機能」には特徴があります。
こう話すと「息止められるじゃん」という声がどこからともなく聞こえてきそうですが。。。w
ギネス世界記録によると、2015年にスペイン人が、24分以上も息を止めるという仰天記録を樹立したそうですが、普通の人は1-2分くらいが限界かと思います。
当たり前ですが、心臓も止めたりすることはできないですよね。
呼吸・循環系のように意識的にコントロール出来ないからこそ、評価する鍼灸師のスキル次第で身体の状態を分析することが可能となります。
一方、「生きていく」機能である運動・感覚系の場合には、意識的にコントロールすることができます。
鍼灸師が「足を上げてください」と声をかけた場合、意思を持って動作を遂行することができます。その為には、アセスメントの際には患者さんの協力や鍼灸師のコミュニケーション能力なども必要な要素となります。
3.まずは呼吸・循環系をセットで考えよう
フィジカルアセスメントをする際、呼吸系と循環系はそれぞれ「生きている」ために最優先で把握すべき項目です。
アセスメントも両者を切り離して説明するには難しい項目もいくつかあるため、まずは「呼吸・循環系」をセットにして考えていくことから始めましょう。
呼吸音や心音など専門的な部分は次回以降改めて解説していくので楽しみにしててくださいね。
呼吸・循環系をセットで考えるには共通する機能があります。
それは「身体に酸素を供給する」という機能です。
仮に呼吸系で酸素を取り込んだとしても、循環系が働いてくれなければ酸素を身体の隅々まで届けることはできません。
4.呼吸・循環系で押さえておきたい2つのポイント
ここまで呼吸・循環系の重要性について回りくどく説明してきましたが、ここからがこの記事の本題となります。
ここから先は
HAMT〜訪問鍼灸向け教育コンテンツ〜
200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野の…
投げ銭はいりません!そのかわり〜無料でできる〜Twitterで感想をシェアしてくださると嬉しいです(๑╹ω╹๑ )