
『治る』とは何か?専門家の視点から見る治るについて考えてみた

こんにちは。鍼灸師のてっちゃんです。今回は番外編「治る」について。
今回はこの言葉の意味について掘り下げてみたいと思います。
この言葉は医療現場や日常生活で頻繁に使われますが、実際には人によって捉え方が様々で、正しい理解がされていないことも多いように感じます。そこで、今回は鍼灸師として、「治る」という概念について分かりやすく解説してみようと思います。
1. 「治る」とは?
そもそも、「治る」という言葉には、主に二つの視点からの意味があると考えています。
一つは”医学的な視点”、もう一つは”患者さんの主観的な視点”です。これらの視点を理解することで、「治る」という言葉の幅広い意味を捉えることができると思います。
2. 医学的な視点からの「治る」
まず、医学的な視点では、「治る」の他に「治癒(ちゆ)」という言葉がよく使われます。
「治癒」とは、病気やけがの原因が取り除かれ、症状が完全に消失することを意味すると考えます。例えば、骨折が治癒するとは、骨が元の状態に戻り、痛みや機能障害がなくなることだと思います。
一方で「治る」という言葉には、もっと広い意味を持っていると考えています。
例えば、骨折が治癒した後も、リハビリテーションなどを通じて機能が回復し、日常生活動作が再び送れるようになることも「治る」と言いますよね。つまり、医学的には「治癒」は完全な回復を意味し、「治る」は症状の改善と機能回復などを含む広範な概念だと考えます。

3.医学的なグラデーション
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