鍼灸臨床現場で活かせる”足と歩きの診かた"〜足の硬さを考えてみよう〜
こんにちは。てっちゃんこと白石です。
”足と歩きの診かた”シリーズですが、過去2回では主に臨床で足部を評価する上で欠かせない基礎知識を中心にお話してきました。
今回からはより臨床の現場をイメージしやすくするために実際に起きやすい困りごとを中心に考えてみたいと思います。
1.在宅鍼灸師にとって足は軽視しやすい!?
高齢者の身体的特徴として、足において柔軟性や筋力、感覚の低下が起きてきます。これらの機能低下はバランス能力の低下にも影響し、結果的に転倒のリスクも高まってしまいます。
そう考えると”足を正しく評価できること”って重要性が高いんだと思いませんか?
ただ、実際臨床現場で在宅鍼灸師が足にフォーカスを当てる場面って以外と少なく軽視されがちなんじゃないか?とも感じています。
その理由には大きく以下の3点あると考えています。
【在宅鍼灸師が足にフォーカスを当てにくい3つの原因】
①鍼灸の保険適応となる6疾患では、足の症状に対して関わりにくい
②他の関節に比べ、足の構造上安定している
③仮に足に何かしら問題があっても症状としては現れにくい
今回は高齢者が起こりやすい足の柔軟性、特に”足の背屈柔軟性”という制限因子に対してフォーカスを当てて考えてみたいと思います。
2.足の背屈ができない現象を考えてみよう
足関節背屈柔軟性を紐解いていく前に、みなさんに質問です。
高齢者における「足関節の背屈柔軟性に対するアプローチ」というとどんなものを思い浮かべますか?
Question time
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