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セラピストに学ぶ!子育てに大切なこと♪
最近読んだ本で、子育てに関する本ではないのですが、「子育てにも共通点があり、考え方を応用できる!」と感激したことがありました。
先ずはその内容を子育てに置き換えてシェアしますね♪
【子供との関わりで重要なルール】
①温かい受容的な関係を築く。
*例えば、子供が問題行動を起こした時、その行動自体は肯定しないが、子どもを見下したり、非難するだけでは良い関係は成り立たない。
*子供を、どんな時も一人の人間として受容し、子供の意欲や努力には、最大限の敬意を払うことが必要。
②養育者は、常に権威であること。
*養育者は、その人生経験や知識から、子供がどのように振る舞ったり行動するかを熟知しているべき「権威」でなければならない。
*必要な知識を教えたり、指示をしたりする背景には「権威」がある。
*「権威」であることは、「尊大な態度を取ること」とは全く違う。
*例えば、もし自分が手術を受けることになったら、オドオドして自信なさそうな外科医と「安心して任せてください」と言う外科医のどちらを選ぶかを考えてみる。
*子供が安心して頼れる「権威」であるために、養育者は常に自己研鑽に励み、その知識や経験を積み上げることが必要。
③適応的な行動モデルとなる。
*養育者は、例えば子供が、「Aにバカにされたから殴ってやりたい。」と言った時、望ましい対応は、「あなたはそう思ったかもしれないけど、いくら腹が立っても暴力はいけません。」ときっぱりと述べて、「暴力を許容しない」という態度を示すことが大切。
*いつもは温かく受容してくれる養育者が、間違ったことは間違っていると言うことに意義がある。
*子供を対等な人間として接することは、望ましい対人関係の持ち方のモデルを、子供に対して示していることにもなる。
実は、このルールは、セラピストが使う、「犯罪者治療に関する実務的なルール」を参考にしています。
「入門 犯罪心理学」
書籍の中では、「動機づけ面接法」という治療法が紹介されています。
動機づけ面接法とは、クライアントの中にある矛盾に注目し、相反する両面性を持った複雑な感情の「アンビバレンス」を探し、クライアントが矛盾を解消できるように援助するという治療法です。
この動機づけ面接法を犯罪者治療に使う中で、以下のことが行われているそうです。
*相手を一人の人間として尊重する。
*論争、対決、説教などは一切しない。
*たとえどんな小さい声であっても、相手の中の「変わりたい」という気持ちをくみ取り、それを支えて強めていく。
これらの内容も、親が子供の話を聞く上で、とても大切な要素ですよね。
犯罪心理学の一般知識が得られるだけでなく、子育ての中で、親として子供との関わりにおいて、大きなヒントが得られる素晴らしい本でした♪