【自動筆記】ネヴァーランドにての習作

　古い神々を断頭台に送ったフランスの白い昼間の午後に、葡萄酒で眠った翼のないイカロスの逆鱗に溶けたキャンディ一個で買収された皇帝は、全ての土地を売り払う。晩鐘響く愛の庭に疲れ果てた空の憂鬱が海老になる時、鏡に映る生贄を正餐の席に招き、ヘルツェゴビナのビートニクを切り刻んで写真に収めた。嗚呼、時よ、空間よ、歪みを止めてくれ。色の花咲く崖から落ちた林檎の毒を、白鳥に与えて、真実の隙間に脳髄から記憶と大洋を詰めよ。革命の歌声が街頭に木霊する時、我々はスマートフォンで日記を書いていた。食器に黄金の玉を盛れば、一億年の星斗がクリケットで戦う。進み続ける音楽の8ビートで舞えば、ピストルの引き金を引かずとも、合図の旗が閃いて、十和田湖の鍾乳洞の揚羽蝶が、役目を終えたハッブル宇宙望遠鏡の少子化問題を報道して普く知らしめる。三本の矢がシリア難民の結党式に環境と自然の概念を旅する時、鳩と鴉を選ぶ為に手を叩け。寂しさの総量でイーハトーブの水槽を泳ぐならきっと百万ドルには価値がないのだ。我々に残されたアウフヘーベンに保守とリベラルが噛むように褪せる道筋を微分して、南国のツンドラに惜しみなく与えれば良い。G線上のアリアから産まれた子供の眼にガラスが入って盲目にならずに、取り引きを成功させたいなら、一心不乱に祈り給え。