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韓国文学翻訳院 翻訳アカデミー 夜間課程 新規コースについて【過去記事⑭】
※2023年に投稿した記事です。
韓国文学翻訳院 夜間課程について
じゃいこです。
2023年の春韓国文学翻訳院の夜間課程に合格し、4月から12月まで授業を受けていました。ようやく修了書が届いたので、振り返っていきます。
実は2022年にも挑戦していたのですが、2次試験で不合格となり、二度目の挑戦でした。
試験を受けるうえで情報が非常に少なく、合格者の方のブログが非常に参考になったので、お役に立てるかは分かりませんが、記録を残しておくことにしました。
韓国文学翻訳院 夜間課程について
私が受講したのは韓国文学翻訳院の翻訳アカデミーの夜間課程 新規クラスです。
1年間のコースで、前期が4月~7月、後期が9月~12月となっています。
週1回、夜19時~21時の開催で、曜日は言語やその年によって違うようです。
受講料は無料、入学料が10万ウォンで、正直かなりお得です。
詳細は翻訳アカデミーのサイト(https://academy.ltikorea.or.kr/main.do)に記載されているので、気になる方はぜひご覧ください。
ちなみに韓国で大学のように毎日通う正規課程というコースもあります。こちらも年に1回募集が出ているのでチェックしてみるといいかもしれません。
志望動機は?
コロナ禍に入ってから、「文芸翻訳にも挑戦したい!」という気持ちが強くなり、チェッコリさんの翻訳スクールを受講したり、文芸翻訳スタディーに参加したりしていました。(スタディーは現在も進行形です。)
そんななかで、韓国文学翻訳院の夜間課程がオンラインになったことを知りました。実は学生時代(2014年頃)にも韓国文学翻訳院の授業を受けたいと思っていたのですが、当時はオフラインのみ、つまり原則韓国在住者に限られていたので、泣く泣く諦めていたのでした…それがオンラインで開講されているということで、すぐに応募を決めました。
当初は正規課程での志願も考えていましたが、
①字幕の仕事を続けながら勉強したかった
②家にわんこがいるので2年間韓国に行くのは物理的に難しい
という理由で、オンライン&週1で受講できる夜間課程を選択しました。
試験の流れ
試験の流れについては翻訳院のサイトに記載されているとおりです。
詳細は書けないことになっているので、割愛しますが、
1次:書類審査
2次:筆記試験
3次:面接
という流れになっています。
一度目の不合格
一度目の挑戦は書類審査通過、筆記試験不合格という結果に。
フィードバックがあるわけではないのではっきりとした原因は分かりませんが、時間不足が最も大きかったかなと…
ものすごく緊張した状態で筆記試験に臨み、慎重になりすぎるあまり、時間がかかってしまいました。最後に見直して修正しようと思っていた箇所をそのまま出してしまい、試験終了と同時に「終わった…」と思ったのを覚えています。
試験対策でしたこと
時間不足が一番の原因だと思ったので、とにかく時間内に訳すという練習をしました。と言っても私は要領が悪く、勉強時間が十分に取れるわけではなかったので、がっつり準備したわけではありません。
対策としてやったのは以下の2点です。
①スタディーの課題をやる時に制限時間を設けた
制限時間を決めて、自分が担当の時は翻訳を、他の人が担当の時はリーディングをするようにしました。
②既に日本語に翻訳されている韓国の本を翻訳→答え合わせする
原書で見開き1~1.5ページほどを翻訳し、翻訳版と照らし合わせてみて、誤訳のチェック、言い回しの比較などをしました。
振り返ってみたら平均で月1~2回ずつくらいしかできてなかったのですが、それでもかなり勉強になりました。
授業内容は?
新規クラスでは1学期間でひとつの短編小説を訳していきました。つまり1年間で2作品を訳します。毎週課題の範囲が決まっており、
提出
↓
先生からのフィードバック
↓
授業でフィードバックのあった部分を細かく解説&意見交換
という流れでした。
私にとっては分量が多かったので、最初は課題に取り組む時間を捻出するところから始まりましたが、だんだんペースができていったような、できなかったような…(できてなかったかも…)振り返ってみると最後まで余裕はなかったのですが、先生に細かく訳文をチェックしていただけて、他の方の訳も見られるというのがすごくうれしかったので、それをモチベーションに取り組んでいました。
それから1学期に1回、課題となった作品の作家さんに直接お話を伺える授業もありました。訳す時に迷った文や単語についてや、作品の背景、作家さんに関してなど、普段は聞けないようなお話を聞かせていただきました。
この授業の中で、これからの人生で胸に刻んでおきたい、と思える言葉にも出会えたので、心から授業を受けてよかったなぁと思っています。
まとめ
簡単にですが、夜間課程の授業について振り返ってみました。
1年間というと長く感じるかもしれませんが、あっという間に終わってしまいました。それくらい内容が充実している授業だったので、個人的にはおすすめです。
新規コースを卒業したあとは深化コースというのが待っているので、(試験に合格するかは置いておいて…)どんなかたちであれ、引き続き勉強を続けていきたいと思っています。
追記
この記事を書いた翌年の2024年に深化コースを受講しました。
詳しいことはまた追って書こうと思っていますが、深化コースも受けて大正解でした!