リブレの話
1型糖尿病とわたしの話。
今回はフリースタイルリブレについて。
フリースタイルリブレはFGM(=Flash Glucose Monitoring)という医療機器です。上腕の後ろにセンサーを装着し、専用のリーダーまたは対応アプリをインストールしたスマホをかざすと、グルコース値がわかるというシステムになっています。
「白くてまるいお薬」は特定困難ですが、「白くてまるいグルコース値の変動が見れるセンサー」といえばリブレでほぼ間違いないと思います。
CGM(=Continuous Glucose Monitoring)との違いなど、詳しい説明はこちらをぜひ。
私は現在Dexcom G6ユーザーですが、その前はリブレを数年間使っていました。リブレを使い始めるまでにも色々あったのですが、長くなるので割愛します。そのお話はまたいつか。
さて、そんなリブレですが個人的には気になっていることがあります。
ひとつ目、センサーを隠すor隠さない問題。
服からはみ出ない位置に貼る人、サポーターをつける人など様々だと思いますが、私は剥き出し派でした。
というのも、妙に忘れられない出来事がありまして。
リブレの導入時のことです。病院でひととおり説明を受けて、その場で実際に装着してみましょうとなりました。
そのときの服装、暑いから半袖だったんです。私が袖の真下あたりにアプリケーターを置くと、MRの方がこう言いました。
「もう少し上のほうがいいですよ、袖から出てしまうので」
何気ない気づかいの一言だったと思うし、決して嫌な気分になったわけでもありません。
ただなんか、自分の中で「隠すべきもの」というイメージが全く無かったので、シンプルにちょっとびっくりしたんですよね。あ、基本は見せないもんなのか……って。
私はむしろ「こういう医療機器があるんだよ」と周囲に知ってほしかったし、センサーが見えている状態を特にダサいとも思わなかったので、気にせず剥き出しのままで過ごしました。ちょっとした反抗心があったのも否めませんが……(笑)。
でも、あとになってみれば「服の中におさまっていたほうが安全だよ」という意味で言ってくださったのかなあと。
私はそそっかしいので、よくいろんな所にぶつかって身に覚えのない痣が腕やら脚やら体のあちこちにできるタイプなんですが、センサーをうっかり引っ掛けることがしばしばありまして。
センサーのテープ、粘着力つよめなんです。14日間貼りっぱなしでそのままシャワー浴びたりできますから、そう簡単に剥がれないんですよね。そいつが引っ掛かったら、そりゃ痛いです。
あと、途中で剥がれたらもったいなくて悔しいですよね単純に。
今思えば、保護テープとかサポーターとか調べれば色々あるのに、そのへんの情報集めは怠っていました。反省。
そしてふたつ目、痒み・かぶれ問題。これは他のCGMやインスリンポンプでも頻発するトラブルかなと思います。
リブレを使い始めた頃、しょっちゅうかぶれていたんです。毎回ではないけれど、剥がすと真っ赤っ赤で。汗をかく夏もそうですけど、私の場合は冬のほうが乾燥でよく荒れていました。
取り立てて肌が弱いタイプではない自分がそうなるのだから、もっと悩まされている方も沢山いらっしゃると思います。使いたくても断念せざるを得ない方もいらっしゃいますよね……。
なかなか難しいところです。14日間も貼りっぱなしとなると一定の皮膚トラブルは避けられないかなとは思いつつ、肌の弱い方でももっと使えるように進化してほしいなと願っています。
保護スプレーなど対策グッズも色々あるようですが、使ったことがないのでいつか試してみたいです。(と言いつつ、めんどくさくてなかなか試さない人の顔)
ちなみに、リブレによるかぶれは年々ちょっとずつ落ち着いていきました。テープが改良されたのでしょうか?それとも私の上腕部の皮膚がパワーアップしたのでしょうか?(違う)
現在使用中のG6はというと、今のところ無事に痒いです。ええ、痒いですね。四六時中かきむしるほどではないのですが、汗をかいたりシャワーを浴びて水濡れするとめちゃくちゃ痒くなります。
あんまりひどくなるようだったら使用中止を考えなくてはいけませんが、今のところ多少の赤みで済んでいるので継続しています。
何よりとても便利ですし、使い始めてからHbA1cの値も順調に良くなっていますし。このまま頑張ってもっともっと使いこなせるようになりたいという気持ちが今は一番強いです。
まだ使い始めたばかりの初心者ですが、G6のお話も気が向いたら書こうと思います。
それではまた。
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