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読書『百年と一日』

『百年と一日』柴崎友香

生きる時代も場所も違うのに、妙に自分と重なるような、今どこかの町で起きているような、不思議な読後感を味わえる短編集。

短編といってもあらすじのような長いタイトルから始まる33編もの物語が綴られていて、とにかく新感覚でした…!

ぐぐぅっと感情を揺さぶられる物語も好きだけれど、この『百年と一日』は時間の流れを感じる短編集で、不思議な読後感、つまり余韻で心が共鳴するイメージ。

そんなふうに感じながら読んでいたので、柴崎さんが柴田元幸さんとの対談のなかで“時間”について触れる会話があって、ものすごく嬉しくなりました。

ーー
響きあう時間と場所と誰かの記憶
(✏️筑摩書房HPより引用)

柴崎:そうですね。最初は場所とか移動とかが自分の中で書きたいものとしてあってずっと書いていたんですけど、場所を書いてると自然と時間のことも出てくるというか、場所とか移動はやっぱり時間が関わってくるなと思ったんですね。もちろん場所自体にも興味がありますけど、場所はそこにある時間とか過去とか、あるいは誰かの記憶とかそこに居た人の経験みたいなものをつないでいるものなんじゃないかなと思って、そういうものを自分は書いてるのかなと、だんだん自覚するようになってきたという感じです。



響きあう時間と場所と誰かの記憶、ってまさにこの本を物語っています。そう、こういうことが言いたかった!笑

余談ですが、ちくま文庫がもう本当に大好きです。
ちくま文庫が私の読書生活を豊かにしてくれていると言っても過言ではないくらいに。

ちくま文庫のおすすめ本をいつかどこかで語り合いたいな〜。

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