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うつ状態からの帰還 Episode 4

人生初のモンゴル

2019年の10月末から11月初めの10日間、人生初のモンゴルでの撮影を体験しました。モンゴルを20年以上撮影していらっしゃるフォトグラファー、清水哲朗さんのドキュメンタリー撮影です。
このプロジェクトを打診された時の代理店からのメールは、

「海外撮影の経験ありますか?」
「自然の環境には強いですか?」
「結構山奥に行くみたいです。馬に乗るかもしれません」

というものでした。ここ数年の間で中国は煙台でのロケを経験していたことと、過去にキャンピングトレーラーで寝泊まりしながら、山登りしつつネイチャー撮影をしたことがあったので、乗馬経験はないことを伝えつつ、多分大丈夫だと思います。と答えました。

その後話が進み、ロケ中の食事はほぼ肉で、テント泊や山登りがあり、体力が必要で、豊富なキャンプ経験などサバイバル能力が求められることが分かりました。

思った以上にサバイバル度が高かったので、少し心配になりましたが、モンゴルの大自然を撮影してみたかったのと、日頃から自分にできる事だからオファーが来るんだ、という思考パターンなので、代理店の方と相談しつつ覚悟を決めてお受けさせていただきました。

そうして準備段階に突入すると、フォトグラファーの清水さんがご自身の20年以上の経験から色々とアドバイスしてくださり、必要な装備などを揃えつつ、体力をつけるため高尾山に登るトレーニングを開始ししたり、次第に不安要素は取り除かれていきました。

モンゴルの地に立つ

成田空港から5時間ほどでモンゴルの首都ウランバートルのチンギス・ハーン空港に到着します。モンゴルって結構近いんです。航空チケット代も安く、何と往復で6万円代でした。

21時頃に空港から外に出ると、10月末でも20℃を超えていた日本から打って変わり、0℃近い気温でした。
北海道の稚内よりも緯度が高いので当然と言えば当然なのですが、それでも例年に比べると暖かいということでした。

ウランバートルからは車で数千キロに及ぶ移動をしたのですが、草原地帯はこんな風景で地平線まで続くまっすぐな道をひた走ります。

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途中で遊牧民の家畜の群れが道路を横断するのを待ったりします。数百頭もいる家畜が整然と歩いていく姿は圧巻です。

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ロケではテント泊もあるのでマイナス15℃まで耐えられる寝袋を持っていったり、装備に関しては準備万端で望んでいました。唯一シューズだけは、草原、砂漠、岩山、氷河など多岐に及ぶ環境を歩くので、短期間でボロボロになってしまうため、現地で購入したほうが良いという清水さんのアドバイスに従い、現地でブーツを購入しました。

モンゴルは物価が安く、対円の為替レートが1/25くらいなので日本円で3,000円くらいで本皮製のしっかりしたものが購入できます。ちょっと分かりにくいですが、下の写真に写っています。

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このブーツを履いて約10日間のロケを敢行したのですが、ロケ前半で2,000メートル級の登山をした日に、ゴツゴツした岩肌を一日中登ったり降りたりしたため、ソールが一気に擦り減ってしまい、靴底のパターンがなくなって平らになってしまいました。その時はソールがなくなるほど過酷なロケをやり遂げんたんだ、という達成感を感じましたが、このことが後々トラブルを生むことになりました。

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Episode4で完結と思ったのですが、モンゴルのことを書きたくて筆が進んでしまいました。

Episode 1
Episode 2
Episode 3
Episode 5

※私は「うつ病」と診断されたわけではありません。過去の経験と自己判定により「うつの傾向」がありました。「うつ病」は心の病気なので治療が必要です。自分にも「うつの傾向」があり心配な方は、信頼できる医療機関を受診されることをお勧め致します。

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