フルサイズとか APS-C とかカメラのセンサーサイズの影に経済の話が隠れているという話
今は沈静化しているようですが、数日前 Twitter でカメラのセンサーはフルサイズと APS-C のどちらがいいいのか、という話で盛り上がっていました。
大体、カメラに関するものは、イメージセンサーに限らず、レンズなども高額で大きくて重いものの方が画質や機能面では優れています。
ここでいう画質っていうのはデータの量、ぐらいの意味なので条件が悪くなければ撮影時の設定が適正だったり後処理がしっかりしていると挽回できるぐらいの差です。
撮らなかったものを撮ったことにすることは出来ません。なので高額だから買えない、大型だから持ち出さない、撮らないというポジションを取るよりは手に届く金額の機材を手に入れて持ち運んで撮影する方が当然尊いです。
写真を撮ることを生業とせず趣味で撮っている人達の場合は、画質や機能に多くを求めずとも、安価で小型である機材を選ぶことの方がむしろ正解の場合もあります。
逆に写真を撮ることで対価を得ている人達の場合、撮れることで対価が得られるので、機材が高額だったり大きかったり重かったりすることに対して許容できる水準が高いです。撮れなかったり、後編集でもデータが救えなかったりすることが命取りになりますから性能や画質に求める水準は高くなります。
その人が写真を撮ることで対価を得ているかどうか、という経済上の条件は機材選びの優先度に大きく影響します。
自分がどっち側にいてどっち側の話を聞いているのかということを意識しないと、共感できず反感を覚え、それが議論、場合によっては炎上を引き起こすことになります。
私の場合は写真は生業ではなくて趣味なのですが、趣味を始めて長いこともあり、どちらかというと高額側のフルサイズのカメラを使っています。フルサイズの機材が手放せない状態にはなっていますが、さらにハイクラスの f/1.2 の単焦点やラージフォーマットのカメラについては優れている側面があることを知っていても手を出せる経済力はありません。フルサイズ機と APS-C 機を併用する経済力も無かったりします。
機材を買う経済力がないことを思い悩んでも不毛だと思いますし、機材を買う経済力を誇っても不毛だと思います。
自分にとってちょうどいいものを選んで使うのがいいと思います。
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