歴史に残る名機「NIKON Z f」 ~Z6IIIの発売で評価がより高まったカメラ~
レトロ調デザインのニコンZ fは、そのデザイン性で選ばれることが多いですが、カメラの性能については、「写真機」としてみると、2400万画素の現行中堅機としてはトップクラスです。
最新のZ6IIIと同等もしくはそれ以上の画質で、「ニコン Z9/Z8」と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用し、Z6IIと比較するとAFやレスポンスは段違いに良いです。
ただし、スポーツ等の高速動体を大きな望遠レンズを付けて電子シャッターで連写をガンガンするタイプではなく、じっくりと構図を決めて撮る「写真機」ですね。
私自身、ニコン機は現在Z8を中心にZ50とこのZfの3台体制で用途を分けて使用しています。ズームレンズを付ける場合は、グリップがあった方が機動力が上がり体感的にも軽く感じるのでZ8を使用し、Zfはコンパクトな単焦点レンズ専用としており、28mm F2.8と24mm F2で運用しています。
Z6III発売前後で世間の声が結構おもしろく、当初Z6IIIに期待したのはグリップのあるボティで、中身はZfと同じではなく(ただし、Z8を上回る性能はないだろうから)、電子シャッターの秒間連写コマ数をもう少し多くし、CanonのR6IIくらいのものを期待、つまり「Zfの焼き直しではないもの」を待っていました。
しかし、実際に出てきたものは、確かにZfの焼き直しではなく、センサー読み出し速度のずっと速いもの、つまり部分積層センサーとなり、動画機能を拡充し価格が43.5万円となりました。そうすると、世の中の声は、望んでいたのはコレじゃないと言い、「Zfの焼き直しで良かった」となりました。多分、それはZ5IIがそのような仕様で出て来るのではないかと想像しますが。
Z6シリーズは、中堅機としていわゆる普及機の位置づけで20万円台半ばだったのですが、40万円超となったことからもはや手頃に買えるものではなくなりました。すると、Zfが見直されてデザインだけでなく、写真機としてこれが求めていたもの、となり価格も破格の20万円半ばなので一時再び売れ筋商品となりました。被写体認識力などはZ6IIIと変わりません。高速動体撮影や高度な動画機能が不要であれば、こんなお得なカメラはないことになります。
ただもう少し横幅が短いと使い勝手が良かったというのはありますが、大きなボディほど高級感を感じるところもありますので、全体的に多くの人に受け入れられるカメラになっていると思います。
個人的には、スポーツカメラでもなく、動画機でもない「写真機」であれば、4500万画素、6000万画素といったZfの高画素版が今後出てくればピッタリだと思うのですが、そのようなカメラには8K動画を搭載し、フルスペックで商品化し高額設定とした方が利益は大きいため望み薄なのでしょうね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。
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