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「OM-3を買わない理由」OM SYSTEM 新製品
こんにちは。フォトグラファーのnonです。海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
これまでに所有したカメラとレンズに関する個人的なレビューを中心にカメラについて語っていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
先ず最初に、OM-3を買わないのは、私自身の撮影スタイルに照らしてどうなのかということで、逆にこのカメラがピッタリの人もいるということを前置きしておきます。
また、私自身OMファンで元OM-1、現OM-5ユーザー、OMレンズ多数所有です。
OM SYSTEMの新製品「OM-3」が3月1日に発売されることになりました。
すぐさまOM SYSTEM PLAZAにチェックに行き、現物に触ってとても美人に見えて、舞い上がってしまったのは認めます。😅
しかし、再びOM SYSTEM PLAZAにチェックに行き、その後もヨドバシカメラやビックカメラで何度も見ているうちに、慣れてしまったのか、それほど美人には見えなくなってきて、中身はどうなの?と冷静になって考えるようになってきました。
確かに正面から見ると美人ですが、実際に使う時に見るのは背面と上部であり、OM-5とほぼ同じでトキメキ感が無くなってきたのかもしれません。
また、正面から見ても単焦点レンズ付きならフィルムカメラのようですが、ズームレンズ付きだと普通のミラーレスカメラで、望遠レンズ付きだと逆に不格好です。
また、自分が旅行や街歩きで使用する単焦点レンズは、17mm(35mm換算34mm)や25mm(50mm)ではなく、パナソニックLeicaの9mm(18mm)、12mm(24mm)、15mm(30mm)といった現代風な広角レンズである点でボディにマッチしないというのもあります。
最近、カメラも含めて断捨離を進めているのですが、ある方のnoteの断捨離記事の中で「ときめくものだけを残す」という名言があり、まさにこれはカメラ系にも言えると感じました。確かに、ときめくカメラやレンズでなければ、結局持ち出す回数も自ずと少なくなってきて、そういうものは早く断捨離した方が良く、いなくなっても大してショックでもないと気付きました。
話を戻して、最初にOM SYSTEM PLAZAに行った時は、OM-3にコンパクトな17mm単焦点レンズを付けたこともあり、背面にあるサムレストが非常に良い働きをしているので、カメラ前面がフラットでグリップが無くても問題ない、と感じました。
しかし、2回目はキットレンズの12-45mm F4を付けて右手だけで持ち上げようとすると、ちょっと重い・・と違和感を覚えました。(因みに今は筋トレを始めたことで握力50kg超です)
普段グリップのあるOM-5に同レンズを付けているので、それと比較するとかなり重く持ちにくく、これは旅行等で長時間使うとストレス溜まりそうな感じです。
大き目のバッテリーを採用したことで、ボディの右側(後ろから見て)が伸びたことで重心がOM-5等よりも遠くになってしまったこともあると思います。
常にカメラを首にかけていれば両手で持ち上げられるのですが、撮影が連続しない時にはカメラバッグに都度しまう自分の撮影スタイルではグリップが全く無しではきついです。
まあ、レンズを掴んで取り出すことはできますが、持ち替えるのが大変面倒です。
もちろん、そのうちサードパーティから外付けグリップやグリップ付ハーフケースが発売されるとは思いますが、LUMIX S9のように最初からサードパーティと連携企画して用意してくれれば良かったと感じます。
これについては、サードパーティからの発売を待って解決できると思います。
しかし・・
このカメラに高価な積層センサーは必要でしょうか。
150-400mmや300mm F4の超望遠レンズを付けて、スポーツや鳥の飛翔を撮るなら、値段がほぼ同じとなっている「OM-1 MarkII」を買うでしょう。しかも、春のキャッシュバックキャンペーンが始まれば、OM-1 MarkIIのレンズキットは2万円のキャッシュバックがあります。
実際、OMセミナーでもスポーツや鳥の飛翔を撮るならOM-1 MarkIIをお勧めします、と言われていました。
例えば、NIKON ZfにZ6IIIの積層センサーを積んでファインダーは現状のままで「Z6IIIのポテンシャルを持った新Zf」というキャッチフレーズで40万円の価格にすると果たして売れるでしょうか?
もちろん、ポテンシャルを持つこと自体は良いのですが、それによって高額となってしまうなら話は別です。
理想は、
OM-5のセンサーに最新画像処理エンジン、OM-1のファインダーで18万円
なら、OMファン以外でも注目して人気商品となったのではと思います。OM-5のセンサー読み出し速度もむしろ速い方なのですから。
ただし、初期ロットが熱心なファンに一通り行き渡った後、いずれ20万円以下に下がるでしょうから、その時は再び人気のカメラになりそうです。
先日、ヨドバシカメラのOM-3セミナーに参加しました。20名ほど熱心なOMファン(全員がセミナー開催日以前に既にOM-3を触っていた)が参加していましたが、既に予約済の人はたった一人だけでした。
これって良いカメラには間違いないのだけど、やはりネックは価格なのではと思います。ユーザーがこのカメラに求める機能以上のものが多くてオーバースペックで高額となっていると感じるのかもしれません。
あるいは、シルバーではなくブラックを期待している人もいると思います。
全国400店舗で現物展示とのことですが、そんなに在庫があるのですね。メーカーからお決まりの「好評につき多数のご予約をいただきお届けまでに期間を要します」というメッセージはないでのすが、このカメラが売れないとOMはこの先ちょっと心配です。
通常、量販店での展示機というのは、メーカーからの無償提供ではなく、お店買取なのですが、今回はメーカー提供なのでしょうか。
OM-3のセミナーでもこのカメラの売りは「色づくり」でした。富士フィルムのフィルムシミュレーションだったり、LUMIXのLUTのようなものですが、私はOMカメラのJpeg撮って出しはやや眠い画像となるため、全てRAW撮影して編集します。
それだとOM-3の売りである色づくりは関係なくなってしまうのですよね。
私にとっては例えOM-3はデザインが気に入っても、使わない機能がてんこ盛りで単に値段が高いだけのカメラとなってしまい「今は買わないカメラ」となりました。
この先、20万円を切って価格がこなれて、かつサードパーティから外付けグリップが出れば再考の余地は十分にあるカメラです。あとブラックも・・。
個人的にはOM-3が爆発的に売れて、OMDSの企業体力がアップし、新しい技術を開発できるようになることを願っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。
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