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マイクロフォーサーズ機の超望遠レンズ選び

こんにちは。フォトグラファーのnonです。
海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
これまでに所有したカメラとレンズに関する個人的なレビューを中心にカメラについて語っていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

マイクロフォーサーズ機のメリットの一つとして、「望遠効果」があげられます。センサーサイズが小さい割に画素数が多いので、フルサイズの高画素機よりも同じ焦点距離のレンズで撮った場合、大きく撮れるという利点があり、野鳥などを撮る方に重宝されています。

かつてはフルサイズの2倍換算で、例えば300mmレンズなら600mm相当で大きく撮れましたが、フルサイズが高画素化したことでそこまでの優位性はなくなりました。フルサイズ機が2000万画素や2400万画素であれば今でもその2倍換算は比較として使えますが、フルサイズの高画素機との比較は画素数や1画素ピッチなどを考慮する必要があります。現在最高が約6000万画素となり、SONY、LEICAから発売されています。

APS-C機の4000万画素機(富士フィルム)は、フルサイズ機換算で約9000万画素、マイクロフォーサーズ機の2500万画素機(G9ProII)は、フルサイズ機換算で約1億画素です。(OM-1の2000万画素は約8000万画素)

私の場合は、超望遠レンズを使うのは、スポーツ中心で時々野鳥等の撮影を行います。かつ全て手持ち運用で三脚・一脚を使わない前提で、野鳥を狙う上で最高画質だと感じるのは、富士フィルムの4000万画素機に「フジノンレンズ XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」を付けて撮る600mmです。(ただし、F8となるので止まりもので明るい場合)

マイクロフォーサーズ機で最高画質を得るには、G9ProIIに「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」です。この画質を一度知ってしまうと、それが自分の中でベンチマークとなってしまい、他の超望遠レンズが使えなくなってしまいます。

ただし、野鳥はともかくスポーツ撮影では、ズームレンズがやはり必要なので、「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」も導入しています。300mm F4.0よりも画質とAF性能がわずかに落ちるものの、500mm F5.6まで使えるのは十分レギュラー戦力です。

野鳥では、G9ProII(またはGH6、GH7)に300mm F4にテレコンx1.4で420mm F5.6がフルサイズも含めた全メーカーで、上記富士フィルム600mmに準じて最高画質だと感じます(手持ちで振り回せるレンズの中で)。

300mm F4.0は実売価格が約35万円、1270g、150-400mm F4.5は792,000円で1875gです。

この価格ですが、発売時期の近いNIKONのAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRが21万円なので、300mm F4.0の35万円は高いと感じます。(発売当時は28万円)

一方、150-400mm F4.5に関しては、100-400mmが各社330,000円くらいであることを考えるとかなり高額に感じます。F値が1段明るいから高いというのはあるかもしれません。しかし、CANONの「RF100-300mm F2.8 L IS USM」が135万円なので、それを考えると792,000円というのは妥当なのかもしれませんね。それ以上に、競合レンズがなく唯一無二の存在であることからこのレンズの価値を上げているのかもしれません。

価格はさておき、その他のマイクロフォーサーズ機の超望遠ズームレンズですが、「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S. H-RSA100400」は値段なりの描写力と言えばそれまでですが、400mmの描写が悪く300mmで撮ってトリミングした方が画質は良いです。また動体撮影では、400mmにおけるAFは遅くて使えないため自分の用途ではお役御免となりました。

次に「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」ですが、中身が同じSigmaの100-400mmライトバズーカはD850で使っていたこともあり少々期待したのですが、換算1億画素ではさすがに解像せず縮小して使えるレベルです。しかしそれ以前に、G9ProIIではAFの相性が悪くてピントが定まらず、これもお役御免となりました。

結局、高額な2本がマイクロフォーサーズ機のレギュラー超望遠レンズとなっています。30万円くらいで写りが良く、望遠側がF5.6の軽い100-400mmズームレンズが発売されれば良いのですが、OMシステムにはもはや新レンズの開発力はなく、Panasonicもフルサイズに軸足を置いているため期待薄です。

300mm F4.0は最後まで手放せないレンズとなりそうです。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。

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