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【レビュー】「最適解」は伊達じゃない。絶対最初に買うべきレンズ - SIGMA 28-70mm F2.8 DG DNレビュー

ここのところカメラ系の記事はサブカメラに関するもの(OM SYSTEM PEN E-P7やLEICA D-LUX7)が多かったですが、メインカメラでしばらく使っているレンズがあまりにも素晴らしいので、レビュー記事として書きます。

このレンズについて

SIGMA 28-70mm F2.8 DG DNは、2021年3月に発売された標準ズームレンズです。ソニー用の他にはシグマ用があります。

公式ページでのキャッチコピーは「もうひとつの最適解」です。
ソニーのカメラを買ったけど、最初にどんなレンズを買えばいいか分からないという方、先に言います。これを買ってください

パッケージは非常に小さく、本体と花形フードのみがついています。
個人的な好みになりますが、SIGMAのレンズって見た目がかっこいいですよね。メカメカしいというか、素材はプラスチックなのですが高級感がある見た目をしています。

なんと言ってもそのスペックと比較して非常に安く、小さく軽いこと
発売から約3年経過した2024年2月時点での価格は円安の影響もあり発売当時からほぼ変わっていませんが、その性能からすると非常に安いです。純正のF2.8通し標準ズームは30万円ほどしますので。

大きさにしても、F4の標準ズーム程度になっていると思います。上の写真は「TAMRON 28-200mm F2.8-5.6 DiⅢ RXD」と並べたものですが、TAMRONの同じF2.8ズーム「28-75mm F2.8 DiⅢ RXD」とほぼ同じサイズなので、明らかに鏡筒が短いことが分かりますよね。
重さは470gで、フルサイズ用のF2.8通しのズームレンズで500gを切るのはすべてのカメラメーカー、マウントを含めてもこのレンズのみです。

フルサイズのカメラを普段から持ち歩くためには、軽さは絶対に必須ですよね。小さなカメラバッグにも入るので、おすすめのカメラバッグにもすっぽり入ります。
詳しくは、noteの注目記事にも選出された以下の記事をお読みください(宣伝)

作例

このレンズは最短焦点距離も非常に短いので、マクロレンズ並、とまではいきませんが非常に寄れます。ライカの重厚さがかなり良く出ていますね。
小物の撮影、食事などのテーブルフォトなどで「ピントが合わない」なんていうシーンはまずないでしょう。

こちらは望遠端の最短焦点距離です。
開放F2.8ですが、70mmともなるとかなり大きなボケを作り出すことができますので、被写体を浮き上がらせて撮ることができますね。

色乗りは純正のこってりしたものと比較すると少しあっさりしています。
ただ、写真を趣味にしている方は予め色味をカスタマイズしたり、RAWで撮影して現像していると思いますので、あまり関係ないかと思います。
この解像感、ポートレートに積極的に使いたくなる大きなボケ、とても良いのではないでしょうか。
オートフォーカス性能がウリのレンズではなく、従来のステッピングモーターによる駆動ですが特に遅いなどと思うことはないでしょう。あくまで純正やTAMRONのVXD搭載のレンズと比較すると、という程度のものです。

夜景もこの通りバッキバキに写ります。
手振れ補正が搭載されていないため、手持ちで夜景撮影をする場合には少し気をつける必要がありますが、フルサイズのF2.8の底力を見せつけられた感じがします。

夜景をバックにした動物のポートレートという難しいシーンです。
瞳AFは問題なく動作し、後ろの玉ボケも割と綺麗な形をしていると思います。ふわふわとした毛の犬はピントを合わせるのが難しいと思いますが、手持ち+AFでも問題なく合っています。
イルミネーションに引っ張られて白飛びしてしまうなども起きていないですね。

まとめ

今までソニーEマウント用は単焦点、標準、望遠含めてかなり多くのレンズを使って(買って&売って?)きましたが、このレンズは間違いなく最もバランスの取れた、最高のレンズだと断言できます。
これ以上のものは今後も出てこないだろうというくらい、フルサイズのカメラをその画質を保ったまま普段使いのカメラに変身させてくれる素敵な相棒になれますので、ぜひ使ってみてください。

Yuz.

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