E-P7のプロファイルコントロールでFUJIの色味を出したい
E-P7は最高のカメラ…でも
以前の記事でご紹介したE-P7ですが、非常に気に入っています。
ずっとソニーのフルサイズのミラーレス一眼を使っていたし、「カメラ女子向けのやつでしょ?」くらいに思ってました。本当にごめんなさい。
とても使い勝手がよくて、出掛ける時には必ず持っていきたいと思えるくらいなのですが、一点だけどうしても気になる点が出てきたんです。
あいつのことがどうしても忘れられない
「あいつ」とは、以前使っていた最高のサブカメラ「FUJIFILM X100F」です。
富士フイルムには「フイルムシミュレーション」という機能があり、往年のフイルムカメラの色味を再現できるものでした。その中に入っていた「クラシッククローム」がとても気に入ってよく使っていたんです。
E-P7を使っていて「このカメラであいつの色味を出したい…」という欲が出てきました。
E-P7の新機能「プロファイルコントロール」
E-P7には「プロファイルコントロール」という機能があり、予めプリセットされた設定がカラー4種類、モノクロ4種類あります。
各設定は細かく調整することができるので、これを使って富士フイルムを色味を再現しようと思いました。残念ながらデフォルトの設定の中に似ているものはなかったので。
Color/Vivid設定
12色に分かれた各色の彩度を細かく調整することができます。
全色を一括で調整する機能、長押しで初期値に戻す機能などもあり、ユーザーに配慮されています。
ハイライト&シャドウコントロール
ハイライトとシャドウの強さも個別で設定することができます。
トーンカーブのような見た目になっていますね。
その他の設定
その他、一般的なカメラにもついている以下のような設定があります。
Shading:俗に言う「ヴィネット」。四隅をぼかし具合を設定
コントラスト:コントラストの強弱を設定
シャープネス:シャープネスのかかり具合を設定
サンプル画像
E-P7を持ってカフェに来てみました。
使用しているレンズは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」です。程よい焦点距離と明るいF値で、お散歩レンズとして有名なものですね。
まずはプロファイルコントロールを使用していない、E-P7の素の状態の写真です。綺麗な発色ですよね。これはこれでいいんです。
「Classic Chrome風」カスタマイズ
通常と比べて全体的に彩度を落としつつも、オレンジ系とグリーン系が更に控えめにしています。好みの問題で本家の「Classic Chrome」よりもシャドウをやや強調しており、クラシックな雰囲気に合うのではないでしょうか。
Color/Vivid:(上から右回りに)0 / -2 / -3 / -1 / -1 / -1 / 0 / 0 / 0 / 0 / -2 / -1
H&S:Highlight -3 / Shadow -1
Shading:0
コントラスト:0
シャープネス:0
「ETERNA」風カスタマイズ
「ETERNA」は非常に彩度が低く柔らかな諧調が特徴ですので、カラー設定は更に控えめに、特にシャドウはかなり落としています。
これ以上彩度を落とすと人が入った時などに色が悪くなってしまうので、コントラストを下げて対処しています。
Color/Vivid:(上から右回りに)0 / -3 / -4 / -1 / -1 / -2 / -1 / -1 / -1 / -1 / -3 / -2
H&S:Highlight -3 / Shadow +3
Shading:0
コントラスト:-2
シャープネス:0
まとめ
今回は試行錯誤して「こんな感じかな?」というご提案をしたような形です。様々なシーンで撮影するうちに煮詰まっていくものだと思いますので、設定は定期的に見直していけたらと思います。
ちなみに「RAWで撮ればいいじゃない」というのは言ってはいけません…撮って出しで気軽に楽しめるからこそ意味があるのです。
Yuz.