【レビュー】α7CⅡが発売された今、あえて初代α7Cをおすすめします
初代「α7C」は2020年10月に発売されたカメラです。2023年10月に「α7CⅡ」という新型が発売されましたが、ショップに行くと初代のα7Cも併売されています。
見た目はほぼ同じですが、価格差が結構あるのでどっちを買ったいいのか悩む方が多いと思いますので、自分なりに思ったことを書いていこうと思います。結論はサムネ画像に書いちゃっていますけどね。
α7CⅡになって良くなったところ
「α7C」から「α7CⅡ」になって、大まかに以下のようなアップデートがされています。
AF性能が良くなった
画素が上がり、解像度が上がった
ファインダーが見やすくなった
手振れ補正がより利くようになった
背面液晶も見やすくなった
色味を細かくいじれるようになった(クリエイティブルック)
動画関連の機能が大幅に増えた
結構変わってる、と思うかもしれませんね。
「α7C」は2018年発売の「α7Ⅲ」とほぼ同じ性能で、自分はその「α7Ⅲ」を使っていました。さすがに6年前と比較するといろんなところが良くなってるのは当然と言えるでしょう。
いろいろ考えた結果
ぜんぜん初代でいいです。
今回のアップデートは写真や動画を仕事にしている方はともかく、趣味でやっている方にとっては大した差ではありません。
全然オートフォーカスも早いし高感度も強い。サイズは一緒だしバッテリー持ちはむしろ「α7C」の方が勝っています。
ネットでレビュー記事を見ると、ファインダー倍率の低さを指摘するものが非常に多いですが、それは普段から0.5型、0.7倍以上のファインダーを使っていた方たちの意見であって、初めて使う方にとって「見づら過ぎて使えない」なんて存在にはなりません。実際、そういったファインダーの「α7Ⅲ」を使っていた自分でも、このファインダーでも普通には使えます。
クリエイティブルックなどの最新の機能は入っていませんが、クリエイティブスタイルとホワイトバランス設定を組み合わせて自分好みの色味を作り上げることはできますので、ちょっと気軽でないだけで劣っているなどとは思っていません。
このカメラを何年か使って、アップデートされた部分の機能が必要な場面になった時、はじめて買い替えればいいと思います。
唯一だけ言いたい事、シャッター音が非常にダサいです。
「ポシュッ」みたいな感じです。なにそれ・・・でもそれは「α7CⅡ」も同じなので、我慢ポイントですね。
見た目は最高
キットレンズとの組み合わせは非常に小さいシステムになるので、フルサイズを常にカバンに入れておくカメラまで敷居を低くできるのは本当にすごいです。
ファインダーの軍艦部が無い、というのは携帯性の面で最大のアドバンテージであり、普段のカバンに気軽に入れられるようになりましたね。
キットレンズはF値が4-5.6と暗いですが、フルサイズのF4-5.6はAPS-Cの2.7-3.7くらいのボケ量がありますし、フルサイズは高感度性能が高いのでこのレンズじゃ夜は撮れません、とかでもないです。思ったより全然使えます。
ストラップは長年愛用しているmonogramのオールレザーカメラストラップ(名前刻印入り)と、dripのFlextopです。
もう歴代のカメラはすべてこの組み合わせで使用しており、見た目も機能性も含めて非常に気に入っています。
おすすめレンズ
おそらくこの組み合わせて使っている方が多いと思われる、SIGMAの28-70mm F2.8標準ズームです。
フルサイズの標準ズームの組み合わせで1kgを切るというのは、本当に衝撃です。
こちらはAPS-C用の56mm F1.4単焦点レンズ。1000万画素の84mm相当でF1.4なので、ポートレートではとろけるようなボケが使えますし、ほぼ真っ暗闇のような場所でもくっきり撮影できます。
SONYはフルサイズとAPS-Cのマウントが同じなので、APS-C用のレンズも普通に使えます。α6700などのAPS-Cカメラとボディサイズほぼ同じですし、大は小を兼ねるでAPS-C用レンズも積極的に使っていけます。
むしろ普段気軽に持ち歩くという点ではおススメです。
気軽にフルサイズデビューできるα7C
初代「α7C」は新品で19万円前後、中古であれば13~15万円ほどで購入できると思います。
他社のAPS-C機のエントリークラス(Canon EOS R10やNikon Zfc)と同じような金額でフルサイズが購入できると考えると、今はかなりおススメだと思います。
Yuz.