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【レビュー】TAMRON 70-300mm F4.5-6.3 Di Ⅲ RXDって東京ディズニーリゾートでどのくらい使えるの?

久々のレンズレビューです。
過去色々なソニーEマウント用レンズを東京ディズニーリゾートで実際に使ったレビュー記事を投稿していますので、気になった方は見て頂けると嬉しいです。

そもそもどんなレンズ?

今回はTamronのフルサイズ用望遠ズームレンズです。
70-300mmという望遠レンズとしては定番の焦点距離ですが、価格が新品で5万円ちょっと(2022/2/3価格コム調べ)という非常に安い価格設定が一番の魅力となっています。安すぎます。
その他、以下のような特徴があります。

  • 非常に軽い(545g)

  • オートフォーカスはまずまず早い

  • 手振れ補正が搭載されていない(α7Ⅱ以降でも、300mmだと不安)

  • 最短撮影距離が長い(望遠端で1.5m)

  • ズームすると、筒がかなり伸びる(フードも大きい)

  • ズームリングのトルクが非常に軽い(ギリギリ勝手に伸びない)

これだけ読むと、「安くて軽くて持ち歩きやすいけど、あんまり良くないレンズなんじゃない?」って印象を持ってしまうかと思います。
自分も購入前はそうで、実践投入するまで分からないな、というのが正直なところでした。

実践

2022年1月、東京ディズニーランドで実践

2022年1月、東京ディズニーランドに行きました。
「トータリー・ミニーマウス」というイベントを開催中で、2018年に終了した「ミニー・オー!ミニー」の衣装のキャラクター達がグリーティングパレードを行います。
実は当時年パスを持っていて、だいたい週3、年間130回程度パークに通っていました。この「ミニー・オー!ミニー」もかなりの頻度で観ていたので、これがまたパークで観れるということにかなり高揚していました。

これ以降の写真はすべて「Tamron 70-300mm F4.5-6.3 Di Ⅲ RXD」で撮影したもので、JPEG撮って出し無加工です。明るさや色味の調整は一切行っていませんので、「このレンズを使うと、こういうものが撮れるんだな」という参考なると思います。ちなみに使ったボディはα7Ⅲです。

①「トータリー・ミニーマウス」の撮影

Tamron A047 168mm F5.6

実際に撮影を始めてすぐ思ったことが、「望遠レンズが軽いって、こんなに素晴らしいものなのか」ということです。取り回しがすごい楽だし、構えた時の安定感も全然違います。
最初の特徴で「オートフォーカスはまずまず早い」と書きましたが、それは現在TamronにはVXDというもっと早いモーターのレンズがあるというだけで、少なくとも昼間の明るい時間帯のショーではオートフォーカスに不満を抱くことは一切ありません
そしてこの解像感。肩などのヒラヒラ装飾の描写など見てもらえれば、非常に綺麗なことを見て頂けると思います。

Tamron A047 152mm F5.6

この日はちょっと雲が多くて背景の空の色は残念な感じなのですが、そんなのどうでもよくなるくらいに綺麗に写ってますよね…

Tamron A047 256mm F6.3

F値は望遠端では6.3とかなり暗い(でも価格の安いレンズであればこのくらいが普通)ですが、背景を工夫すればこのようにしっかりとしたボケ感を出すこともできます。ポートレートも撮れると思います。
一般人が300mmでポートレート撮るとか、無いですけどね。

Tamron A047 75mm F4.5

広角端に近い75mm F4.5での写真です。
F4.5であれば結構ボケるので、普段人を撮ったりするぶんにはこちらを使うことが多いのではないでしょうか。

Tamron A047 300mm F6.3

望遠端300mmでの写真です。
ちょっとボケがうるさいかもしれないですね…ディズニーの場合、背景もカラフルになることが多いので、余計に目立ってしまうかもしれません。

②「ドリーミング・アップ!」の撮影

Tamron A047 252mm F6.3

「ドリーミング・アップ!」は2018年から開催されていたショーです。
キャラクターの動きのパターンが頭に入ってる+この時ちょうど陽が出てくれたので、非常に綺麗に撮れました。

③「クラブマウスビート!」の撮影

Tamron A047 265mm F6.3

「クラブマウスビート!」はこの日初めて観れたのでキャラクターの動きとかまったく知らなかったのですが、クラブがテーマなだけあって暗い中で照明がコロコロ変わる、非常に撮影難易度の高いショーでした。
そんな中でちゃんとした写真が撮れるか不安でしたが、頑張りました。もはや5万円でこれが撮れると思うと、手ブレ補正が無いとか最短撮影距離が長いとかどうでもいいよねって気分になります。

④「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」の撮影

Tamron A047 300mm F6.3

やはり、「ナイトパレードがちゃんと撮れるのか?」というのはディズニー行くのにカメラを買おうと考えた方であれば必ず持つ疑問だと思います。
人間のキャラクターは他のキャラクターに比べて照明が暗いのですが、この写真だとまずまずといったところでしょうか。もう少し寄ったら、より綺麗に撮れたと思います。

余談ですが、300mmの望遠をSuper 35mmモードにして(450mm相当)、全画素超解像ズームを使って(900mm相当)、更にデジタルズーム(1800mm相当)まで行けるので、SONYのフルサイズミラーレス一眼というものは望遠に関してはものすごいポテンシャルを秘めていると思います。

Tamron A047 300mm F6.3

エレクトリカルパレードの撮影で最も難易度が高いところは、実はこの「ミッキーのドリームライツ・トレイン」だと思います。
照明が非常に暗く、そこに乗っているミッキーとミニーは常にノリノリなダンスで小刻みに動いており、機関車の蒸気(スモーク)で霧がかっているので、高感度性能が低いカメラやオートフォーカスが弱いレンズを駆逐してきます。結果として、ピンボケやブレブレ、白飛びした写真を量産していきます…

今回はそんな中にこの5万円のレンズで飛び込んでみたわけですが、どうでしょう。そんなに悪くないんじゃないですかね?色は多少修正する必要ありそうですが、思ったより全然綺麗に映っています。
他の望遠レンズはSEL70300G(13.5万)、SEL70200G(12万)、SEL70200GM(25万)、SEL100400GM(25万)などがありますが、価格差を考えれば大検討していると判断できます。

まとめ

このレンズを実際に使った感想としては、「非常にコストパフォーマンスに優れる」と、「パークの撮影だったらこれで十分だな」のふたつになります。
巨大な、巨額なレンズであればもっと綺麗な撮れるものはあるんだと思いますが、パークに行く時には邪魔でしかありません。25万のレンズ買うなら、ミラコスタに5回泊まりたいって思うのが一般人だと思います

ここぞという時に使える軽い望遠レンズを鞄に入れておく、という使い方においては、最強に近いんじゃないかな、というのが結論です。お勧めです。
来月ディズニーシーのほうにも行く予定があるので、ハーバーショーでの作例なども撮ってこようと思います。

Yuz.

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