Xperia 1 Ⅵのぼけモードと、フルサイズミラーレスのぼけ味を比べてみた
前回の記事でXperia 1 Ⅵのカメラ性能の高さ(特にぼけモード)に驚かされたわけですが、じゃあ実際にミラーレス一眼による本物のぼけ味と比べたらどうなんだということで、比べてみました。
使った機材は同じSONYのフルサイズミラーレス「α7C」と、F2.8通しのぼけを作りやすい「SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN」です。
これはそれぞれ専用の記事も書きましたが、本当に良いカメラとレンズです。
SONY Xperia 1 Ⅵの撮影写真
こちらは通常モードの標準レンズで撮影した写真です。
当然ボケ量は少ないですが、すっきりとした良い写真だと思います。
こちらは同じ標準レンズで、ぼけモードで撮影した写真です。
ピントを合わせた手前の植物はキリっとしたままですが、後ろに見える複数の植物はぼけており、しかも後ろにあるものほど大きくぼけているため不自然さはまったくないですね。
SONY α7Cの撮影写真
こちらはフルサイズミラーレスの写真で、焦点距離は同じにしてあります。
F2.8の場合、ピントを合わせた植物でさえも端の方はぼけています。
今回のコンセプトとは違うのですが、やはりカメラで撮った写真というのは重厚さというか描写に余裕があるなという感じがします。
こちらはF4.0。少しボケ味は減りましたが、その分ピント面の解像は少し増した気がします。
こちらはF5.6。Xperia 1 Ⅵのぼけモードよりも少しだけボケ味が少なくなりました。
まとめ
ぼけの大きさはもちろん撮影する対象や距離によって全然違います。ポートレートなんかはかなり被写体が浮き出るほどのぼけ量を出すことができますし、手元を撮る時には全然ぼけない(効果が表れにくい)という場合もあります。
ただ、それほどの違和感もなく、「24mm F1.4」や「50mm F1.8」や「85mm F1.4」の人物写真、「50mm F5.0」のテーブルフォト、「170mmの望遠撮影」「120mmで最短撮影距離4cmのマクロ」など、ミラーレス一眼で実現しようとしたら数十万円必要な絵作りがスマホ1台でできるというのは本当に驚異の存在です。
作品ではなくて普段のスナップ用途であれば本当にこれでよくて、カメラの出番が減りそうで怖いです。
でも、数か月後に「それでも私がカメラで写真を撮る理由」とかいう記事を書いていそうだな、と思います…
Yuz.