【元不登校当事者】母にあの時一番言ってほしかったこと
今思えば、
私はよく学校を休むために
母に嘘をついていました。
「まま…頭痛い」
「まま…身体しんどい」
まだ他にもありますが。。
「どうして嘘をついていたのかな?」と、
今になって改めて考えてみると
ある大切なことに気がつきました。
それは、
学校に行かないことを問題視され
私が感じていた
学校に行きたくない気持ちを
本当は、肯定してほしかった想いでした。
どんなに学校に行けるように
優しくサポートしてもらえても
ついていた嘘の理由
「学校は行くもの」
「学校に行ってないことは問題」
「学校に行けたら解決」
…だから
カウンセラーさんや担任の先生、母など
私を学校や教室に行けるように
サポートしていただいていました。
でも、優しくしてくれるのも
私を学校に行かせることが
目的なんだなぁって、
当時は、悲しくて寂しかったのです。
「何で行かないんだ!」と
責めたり、否定せずとも、
学校に私が行けるようになることが
目的での協力や寄り添いは、
ずっと、どこかで
私の「学校に行きたくない」
という気持ちを
否定されたような気持ちで
あのときは、苦しかったです。
だから、私が
「体調が悪い」と言うときだけは
無理に私を
学校に行けるようにすることが
第一の目的でなくなり。
家にいることを、
学校に行きたくない気持ちを
唯一許してくれてる、
理解してくれる瞬間のような
感覚があって。
私は嘘をつきました。。
嘘を告白した瞬間、母は…
弁解みたいでイヤですが。
母をバカにしたり、
ただあざむきたくて
ついた嘘ではなかったです。
嘘をつくのが
好きでも得意でも全くないので、
そんな嘘をつくことは
一時的で終わりました。
でも、嘘をついた
という事実には変わりないので。
深く反省して、10年越しに
母にあの時、嘘をついたことを
告白して謝りました。
今、そのことを思い出すと
あのときの自分の気持ちが、
今だからこそ
深く理解しながら
感じてあげられて
言語化してあげられるからこそ
悲しくて悲しくて
先日、大泣きしました。
頭が痛いって言ったのは、
嘘をつくことが目的ではなく
ただ、「学校に行かなくていいよ」って
母に言ってほしかったこと。
「学校に行かないこと」まで
肯定しなくていいから
あのときは、
私の学校に行きたくない気持ちだけでも
肯定してほしくて。
母は、
私の頭の痛さを嘘とは疑わずに、
ただ私の身体にわるいところがあったら、
よくないと心配して、
してくれたことだけど。
私が本当は、頭が痛くないことを
ありとあらゆる手で
科学的に証明するよりも、笑
(嘘は必要なかったし、
嘘を許容してよ!という意味ではなく)
私の嘘の奥にあった
辛さや苦しい叫びに
気づいてほしかった
寄り添ってほしかったんだなぁ
と、悲しみを16年越しに
等身大で感じました。
過去の嘘の奥にある辛さに気づけ、
今、癒してあげられて、嬉しかった。
6歳のときの自分が
苦しみの奥深いところを理解してくれて
キラキラと涙を流し、
癒される感覚でした。
もちろん、この一連の流れや、
感情についても、
母にリアルタイムで
大泣きしながら一番にシェアしていて。
過去、嘘をついたことや、
嘘をついた理由や、
嘘の奥にあった苦しみや、
大切な人に嘘をついた罪悪感、
こうしてほしかったことを
今は、素直に
母を責めるわけでもなく、
自分の感じていた気持ちを肯定しながら
ただ伝えられる関係性でいられているのは、
完全に母のおかげです。
不登校の時、母に
本当にしてほしかったこと
母は、
私が言ったことを
嘘と疑ったこともなかったらしく。
嘘をついた私を許してくれて
むしろ、
「可愛くて
寂しい悲しい嘘…だったんだね。
分かってあげられなかったから、
申し訳ないなぁ。
私は、あの時のはるちゃんに
どう言葉がけしてあげたら
よかったんやろ?」
と、言ってくれました。
「どうしてくれたら嬉しかったのかな?」と
私と母と話し合い出てきた想いや言葉は…
「学校に行きたくない」
そう本人が「感じてること」を
責めるよりも、
行きたくないと感じてる気持ちを
前向きに変えようとするよりも、
その子のためと想って
楽しく学校に
行けるようにすることよりも、
前に。。。!
「行きたくないよね…」って
共感したり。
「学校に行くと
どんなことが辛い?苦しい?」
「どんな気持ちになって、
行きたくなくなる?」
と、
理由や気持ちを聞いてあげたり。
ただ、苦しんでる我が子を
抱きしめてあげてほしいなぁって
私は、おもいました。
子どもにしてあげられないことに
悩むのは、あなたは〇〇してるから
そして、
嘘はいただけないけれど、
今一番、感じることは
そんな過去があったからこそ
たくさん乗り越えられたことや、
その過去がなかったから
失われる喜びや出会いが
今、たくさんあって。
また、
学校に行けるようにサポートしてくれた
母の奥にあった愛や優しさに
心から感謝しています。
母が当時、
我が子が困っているのに
助けてあげられなかった…
理解して寄り添ってあげられない…と
私にしてあげられないことに
悩んでいたのも、
私を愛しているからなんだなぁと
今は、感じています。
当時、学校に行かないなんて
選択肢があること、
学校へ行きたくない気持ちや
行かない発想すら
浮かばなかったという母にとって
不登校だと
私が将来困るように感じて、
でも、
学校に行くのも行けないのも
苦しくて
困ってる私を心配してくれていました。
でも、それは
つまり、
私に幸せになってほしいから
何よりも私を愛しているからで。
すべての
どんな言葉や行動も
母は、
心配して、
助けたくて、
力になりたくて、
してくれたこと、
言ってくれたことだから。
当時は
ちょっと傷ついたり、
悲しんだことでも、
今は心から母の愛を感じます。
最後に不登校で悩むかたに
一番伝えたいことは…
結局、私は
学校に行けて解決!しあわせ!
という道を一歩も通ることなく、笑
不登校は解決せず、
学校に行けることはなかったけど。
今、本当にしあわせで。
頭痛いって
嘘をつく必要も苦しみもなくなって。
素直に何でも母に話せて、
だから、理解してもらえて。
不登校の自分を
少しずつでも肯定できたからこそ
不登校で悩んでいるかたに、
「不登校でも、大丈夫」って
今、私は、
笑顔で心からしあわせに
伝えられるのが
嬉しいなぁっておもいます。
そして、16年前の母、私!
不登校でも、大丈夫で、
しあわせな道も生き方もあって
その道を見つけれて、
とってもしあわせだよー!
不登校で悩まれていて
必要なかたに、この記事が
少しでも届いたら嬉しいです♡
今日も最後まで
読んでくださり、ありがとうございます!
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